愛媛県伊方町の三崎港と大分県大分市の佐賀関港を結ぶ航路に就航する国道九四フェリーの新造船「遊なぎ」の見学会が15日、三崎港で開かれた。新造船で積載車両数を増やすなど、九州と四国の交流活発化だけでなく、原発事故時の緊急輸送にも期待が寄せられている。「遊なぎ」は既存船の699トンから998トンに大型化。
路面電車の松山空港延伸の実現性を探る「松山空港アクセス向上検討会」の第3回会合が5月25日、愛媛県松山市二番町4丁目の県水産会館であり、検討対象にしている4ルートの事業費や需要量などの概算評価が示された。今後、事業収支や道路交通への影響などを精査し、ルートの絞り込みに向けた課題の整理を進める。
熊本地震の復興支援で、愛媛県八幡浜市と大分県を結ぶフェリーを運航する九四オレンジフェリー(八幡浜市)と宇和島運輸(同)は4月27日、被災地でボランティア活動に参加する乗客の運賃や車両運賃を半額にする「ボランティア支援割引」を28日に始めると発表した。6月30日まで。両社は「今後、被災地に向かうボランティアの増加が想定される中、フェリー運航会社としてできる支援を心掛けた」としている。
井関農機(株)は、先進的な植物工場の研究・実証実験のための施設「モデル植物工場ISEKI High-tech Greenhouse」の建設を、(株)井関松山製造所内で進めていたが、このほど完工した。同施設では、植物工場におけるICT利用の栽培管理や環境管理を行い、先端技術の開発・取得や研修の実施により、人材育成を図っていく。
愛媛新聞によれば新しい食品の創造開発に貢献した研究者らを顕彰する「安藤百福賞」の表彰式が9日あり、高齢者でも骨まで食べられる干物を産官学連携で共同開発した水産加工品製造販売キシモトの岸本賢治専務と県産業技術研究所食品産業技術センター長平岡芳信氏、えひめ産業振興財団専門員藤田雅彦氏が第20回記念特別奨励賞を受賞した。骨を軟らかくする基本技術を開発した研究所とキシモトが、聖カタリナ大や高齢者施設などの協力で試作を重ね、同社が2011年6月に干物の「まるとっと」として商品化した。