水俣病の過酷な世界を描いた代表作「苦海浄土」で知られ、2月に90歳で亡くなった作家、石牟礼道子さんをしのぶ回顧展が、熊本県水俣市の市立水俣病資料館で開かれている。入場は無料。月曜休館で3月末まで。回顧展では、石牟礼さんと水俣病との関わりを伝えるパネル16枚を展示する。患者らに加わって昭和40~50年代に原因企業のチッソ側と交渉した際の様子など、支援活動の足跡をたどっている。著書の閲覧コーナーも用意した。
佐賀県神埼市で陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが住宅に墜落した事故で、小野寺五典防衛相は11日午前、佐賀県庁で山口祥義知事と会談した。小野寺氏は「防衛省自衛隊として改めておわび申し上げる」と謝罪。山口知事は「最近、部隊関係の事故が多いように感じる。民間人を巻き込んではならないことを肝に銘じて欲しい」と応じた。
「糸島富士」と呼ばれる糸島市・可也山の南斜面に広がる小富士梅林が見頃を迎えている。 紅白の花を咲かせた梅は約3000本。江戸時代に飢饉を防ごうと植えられた古木と、戦後に農家が収益を上げようと植えたものがある。加布里湾を見下ろす風景も楽しめ、週末は大勢の家族連れでにぎわう。
神戸大海洋底探査センターは9日、鹿児島県・薩摩半島の南約50キロにある海底火山「鬼界カルデラ」(直径20キロ)に、世界最大級の溶岩ドーム(直径10キロ、高さ600メートル、体積32立方キロ超)を確認したと発表した。採取した岩石などから、巨大カルデラ噴火を起こす大規模なマグマだまりが成長している可能性があるとしている。