「キノコの魔術師」と呼ばれるフランス料理界の巨匠、レジス・マルコンさんが27日、日仏の食文化交流に尽力している越前市出身の大沢晴美フランスレストラン文化振興協会代表とともに、県庁の西川一誠知事を表敬訪問した。マルコンさんは26~29日に滞在し、原木シイタケや上庄さといも、昆布、越前打刃物など農林水産物、伝統工芸品の産地を視察する。西川知事は「県産ブランド米『いちほまれ』を自信を持って世の中に送りたい。おいしい魚介類などもあり、福井のよさを知ってもらいたい」などと紹介。
第64回日本伝統工芸展金沢展(日本工芸会、北國新聞社など主催)は27日、金沢市の石川県立美術館で始まった。工芸王国石川を支える技と感性が光る348点が公開され、来場者は洗練された美しさをじっくりと鑑賞した。県内在住の人間国宝8氏をはじめ、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門の受賞作や入選作が並べられた。それぞれの作品が計算された造形美や、細かな仕事によって表現されたデザインや色彩の魅力を伝えた。
県は、幕末明治に活躍した福井の先人たちの英知や生き方、偉業などを貴重な資料の展示やイベントなどで紹介し、全国に情報発信する平成30年開催の「幕末明治150年博」(仮称)の実施計画案をまとめた。5日に福井市内で県、全市町、経済団体、観光団体など44団体の代表らでつくる実行委員会を設立し、初会合で計画案を承認する見込み。承認後は開催への準備作業が本格化する。
東京・銀座にある石川県のアンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」は、ケータリング車両を使った特産品の出張販売を始めた。和菓子や酒など20種類近くを積み込み、イベント会場や福祉施設に仮設店舗を設けて販売する。都内に店を構える全国のアンテナショップで同様の試みは初めてという。