訪日外国人に気軽に観光を楽しんでもらおうと、県バス協会は1日から、県内の主要交通機関を自由に利用できる共通乗車券「ビジット広島ツーリストパス」の販売を始めた。訪日外国人観光客が対象で、広島空港(三原市)や広島駅南口交通案内所などで販売する。パスは、「スモールエリア(広島市・宮島)」「ワイドエリア(県内)」の2つで、どちらも広島電鉄の全線(市内、宮島線)と宮島松大汽船、JR西日本宮島フェリーが利用でき、パスを乗務員らに提示することで、自由に乗り降りできる。
倉敷市水江の高梁川両岸を結ぶ「水江の渡し」が3月31日、定期運航を終了したと山陽新聞が報じた。大正時代から“地域の足”として親しまれてきたが、近くに倉敷大橋が開通したのに伴い、約90年の歴史に幕を下ろし、大勢の市民らが別れを惜しんだ。幅46メートルの川を木造船で結ぶ水江の渡しは、河川改修で道路が川底に沈んだため1925(大正14)年、地域住民が開始。27年に「水江渡船組合」を設立した。
水都・松江の船祭り「ホーランエンヤ」のハイライト「櫂伝馬踊り」が3月26日、松江市中心部の松江城周辺で披露され、詰めかけた観光客や住民らを魅了した。長い歴史の中で初めて松江城本丸内でも踊られ、天守の国宝指定に花を添えた。ホーランエンヤは、松江城山稲荷神社の式年神幸祭の通称。
鳥取県と日本財団の共同プロジェクト「中山間地域の生活支援」で、新しい移動販売車が江府町に導入され、同町で出発式が行われた。販売車は週2日、生鮮食品など商品約500種類を載せて町内を巡り、高齢者らの買い物などを支援する。式では、尾形武寿・同財団理事長が「移動販売をベースに付加価値の高い住民サービスを期待したい」と挨拶。平井伸治知事は「地方創生の一つのモデルにしたい」と述べ、テープカットして配備を祝った。
「旧下関英国領事館」(下関市唐戸町)で19日、「ピーター・ラビット展」が始まると関門経済新聞が報じた。ピーター・ラビットの作者、ビアトリクス・ポターの生誕150周年を記念して行われるもので、期間中、着ぐるみの「ピーター・ラビット」が来館し、来館者との記念撮影に応じるほか、作品ストーリーやポターの紹介パネル展示、英語の絵本読み聞かせなどを行う。