鳥取県と日本財団の共同プロジェクト「中山間地域の生活支援」で、新しい移動販売車が江府町に導入され、同町で出発式が行われた。販売車は週2日、生鮮食品など商品約500種類を載せて町内を巡り、高齢者らの買い物などを支援する。式では、尾形武寿・同財団理事長が「移動販売をベースに付加価値の高い住民サービスを期待したい」と挨拶。平井伸治知事は「地方創生の一つのモデルにしたい」と述べ、テープカットして配備を祝った。
弥生人が生きた社会を想像させる多彩な遺物が出土し、「地下の弥生博物館」と呼ばれる青谷上寺地遺跡を、史跡公園に整備する事業が、平成28年度から本格的に動き出すと産経新聞が報じた。事業は鳥取西道路の工事の影響で7年間止まっていたが、38年春の公開に向け再始動する。同遺跡からは土器、石器、鉄器、木製品など約10万点の遺物が出土。
地方創生の全国のモデルを目指し、日本財団と鳥取県が進める共同プロジェクトの顧問団会議が16日、鳥取市で開かれ、初年度となる平成28年度の事業計画が発表された。プロジェクトは、人口最少でも県民一人一人の力で豊かな未来を築こうとの意味で「日本一のボランティア先進県」と命名。日本財団が5年間に30億円を拠出、「みんなが支え合う社会づくり」など3本柱で計9事業を県内で進める。
アシックスの100%子会社で国内唯一のシューズ生産拠点、山陰アシックス工業(鳥取県境港市)が、新工場棟の建設と改築を行うことになり、1月18日、県、同市と企業立地支援の協定書に調印した。アシックスの連結売上高の約8割を占めるシューズ類のうち、トップアスリート用も含めたスポーツシューズなど国内製造の高付加価値商品を中心に生産する。施設老朽化に伴い、工場棟の新築などを決定した。
鳥取県は新年度、水素エネルギーの普及と実用化に向けた実証拠点を鳥取市内に整備する。水素で電力や給湯をまかなう「スマートハウス」、燃料電池車(FCV)、水素をつくるスマート水素ステーション(SHS)を導入。水力発電の余剰電力を活用した水素の生産試験にも着手し、二酸化炭素(CO2)を一切排出しない“未来の暮らし”のモデルを全国に発信する。