中国の温家宝首相は現地時間の2日、アテネでギリシャのヨルギオス・パパンドレウ首相と会談しました。双方は、中国とギリシアの関係、中国とEUの関係、 世界的な問題などについて意見を交換し、多くの共通認識に達しました。その後、双方は中国とギリシャの全面的な戦略的パートナー関係を深めることに関する 共同声明を発表しました。
温首相は「ギリシャは積極的に債務危機に対応し、現在は最も困難な時期を乗り越えた。中国はギリシャと共に、様々な課題に対応し、両国の全面的な戦略パートナー関係を深く発展させていきたい」と述べた上で、両国の互恵協力に関する5つの提案をしました。
第一は、海運の協力を強化すること。第二は、経済的な相互補完の優位性を生かし、双方の経済貿易関係のバランスと持続的な成長を促進していくこと。第三 は、中国企業のギリシャでの投資を奨励する一方、ギリシャ企業の中国での市場開拓を歓迎すること。第四は、人的交流を密接にすること。第五は、国連など国 際組織における協調を強化し、国際金融システムの改革を共に推進していくことです。
これに対して、パパンドレウ首相は賛意を表し、「ギリシャは中国と手を携えて、両国関係をさらに高いレベルに推進していきたい。ギリシャは、中国が完全に 市場経済の立場にいるとEUが承認することを支持する」と述べた上で、EUは対中国の兵器輸出禁止令を解除すべきだという考えを示しました。
会談後、両国の指導者は両国の経済や文化などの協力文書の調印式に出席しました。(翻訳:Katsu チェック:大野)
モスクワ時間の30日、ロシアは、プレセツク衛星打上げセンターから軍事用の「コスモス」衛星を打ち上げました。
関係者の話によりますと、この衛星は、「モルニアーM」ロケットに搭載されており、56分後にこの衛星は予定の軌道に入りました。
「モルニア―M」ロケットの使用は今回が299回で、最後でもあり、今後は「ソユーズー2」ロケットが取って代わるということです。(翻訳:任春生)
アメリカ下院がこのほど可決した対中制裁法案に対し、アメリカの経済学者は「為替レート問題を利用した対中制裁の可決は極めて危険な行為で、米中両国は現実的な態度で紛争を解決すべきだ」と指摘しました。
シンクタンクのブルッキングス研究所のケネス・リバソール氏は30日中国メディアの取材を受けたとき、「米中両国は貿易と経済では緊密な 関係にあり、紛争が起こるのは避けられないことだ。しかし、それぞれの立場や理由があるとはいえ、いったん貿易戦争が起こったら、双方にとっても災難であ ることから、これを避けるように両国は努力しなければならない」と述べています。
ノースウエスタン大学のベサンコ教授は「対中貿易制裁はよい措置ではない、アメリカにとってはこれを危険を冒してまでやることはない。オバマ政府はこれに慎重に対応すると信じている」と述べています。(訳:FUYING)
中国西昌衛星発射センターの責任者は1日午前西昌で、「嫦娥2号」衛星が、この日午後6時59分57秒に打ちげられると発表しました。
今、ロケットエンジンの推進剤の注入が順調に進み、各システムは良好な状態にあり、打上げ場の気候も条件を満たしているということです。
中国国際放送局、中央人民ラジオ局、中国中央テレビ局、人民網と新華網など打上げの模様を生中継する予定です。(訳:FUYING)
チベット・ラサ市の主管部門は、幹線道路沿線の農民と牧畜民の住宅改築に、3億元(およそ37億円)を投入します。
それによりますと、環境保護のため、建設では環境にやさしく省エネできる材料を使い、すべての改築工事は2011年5月1日までに終わる予定です。
また、ラサ市は、集落の外観と居住環境の改善にも1億元(およそ12.5億円を)を投入します。(翻訳:イツゴウ)