経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地方経済天気図(2016年2月) |
2016年 2月 19日(金曜日) 13:27 | |||
【 総評 】 〜足踏みが続く~ 【 北海道 】 北海道の景況は、公共工事が低調となったものの、個人消費、住宅建築が持ち直し、観光も回復するなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売が増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、 貸家が減少したものの、分譲住宅が増加し、持ち直し基調。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直し基調。公共工事は、独立行政法人が増加したものの、国、道などが減少し、低調。輸出は、鉄鋼、魚介類・同調製品が増加したものの、輸送機械、有機化合物などが減少。 生産活動は、輸送機械、窯業・土石製品が増加したものの、鉄鋼、パルプ・紙・紙加工品が減少し、横這い圏内。 観光は、国内客に加え、アジアを中心とする外国人客が増加し、回復。 雇用は、有効求人倍率が上昇し、医療・福祉などで新規求人数が増加し、回復基調。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 【 東北 】 東北の景況は、雇用情勢が回復に向けた動きにあるものの、個人消費、輸出、生産活動が弱含みとなるなど、横這い。 個人消費は、百貨店販売において暖冬の影響から冬物衣料が振るわず、乗用車販売も減少し、弱含み。住宅建築は、持家が減少したものの、貸家、分譲住宅が増加し、足許増加。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、国、市町村が減少し、足許減少。輸出は、中国向け輸送機械が減少し、弱含み。 生産活動は、輸送機械、電気機械、電子部品・デバイスが減少し、弱含み。 観光は、暖冬による雪不足から、スキー客に影響が出ているものの、他の観光地では入込客が増加。 雇用は、卸・小売業、医療・福祉、サービス業で新規求人数が増加するなど、回復に向けた動き。 先行きは、海外経済減速が懸念される。 【 関東 】 関東の景況は、観光が好調を持続したものの、公共工事が弱含み、生産活動が足踏み、輸出も横這いとなるなど、持ち直しの動きが一服。 個人消費は、百貨店販売において冬物衣料が減少したほか、スーパー販売も減少するなど、弱含み。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、横這い。設備投資は、一部に投資抑制姿勢がみられるなど、弱含み。公共工事は、都県が増加したものの、国、独立行政法人等市町村が減少し、弱含み。輸出は、増加したものの、鉄鋼、自動車が減少し、横這い圏内。 生産活動は、化学製品が増加したものの、輸送機械、電気機械が減少し、足踏み。 観光は、外国人客が増加し、好調を持続。 雇用は、有効求人数が上昇、現金給与総額も増加するなど、持ち直し。 先行きは、海外経済減速の影響が懸念される。 【甲信越 】 甲信越の景況は、観光、雇用情勢が持ち直したものの、個人消費、生産活動が足踏み、輸出が低調となるなど、横這い。 個人消費は、大型小売店販売において暖冬の影響から冬物衣料、食料品が減少したほか、乗用車販売も減少するなど、足踏み。住宅建築は、持家、貸家が減少し、足許減少。設備投資は、一部に投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、国、県が減少し、弱含み。輸出は、化学製品、金属鉱・くずなどが減少し、低調。 生産活動は、一般機械、化学製品が増加したものの、電子部品・デバイスが減少し、足踏み。 観光は、暖冬の影響から観光地への入込客が増加し、緩やかな持ち直し。 雇用は、卸・小売業、宿泊業、飲食サービス業で新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 北陸 】 北陸の景況は、観光が持ち直したものの、輸出が弱含み、生産活動が横ばいとなるなど、持ち直しの動きが一服。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売冬物衣料が振るわず。住宅建築は、持家が増加したものの、貸家、分譲住宅が減少し、一進一退。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、改善基調。公共工事は、国が増加したものの、独立行政法人等、県が減少し、横這い。輸出は、一般機械が減少し、弱含み。 生産活動は、医療品が高水準の生産を維持したものの、一般機械、輸送機械が減少し、全体では横這い圏内。 観光は、温泉地への入込客が増加し、持ち直し。 雇用は、飲食・サービス業、医療・福祉などで新規求人数が増加するなど、上向き。 先行きは、海外経済減速の影響が懸念される。 【 東海 】 東海の景況は、観光が持ち直したものの、個人消費が弱含み、生産活動が横這いとなるなど、持ち直しの動きが一服。 個人消費は、百貨店販売において暖冬の影響から冬物衣料が減少したほか、スーパー販売も減少するなど、弱含み。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持ち家が減少し、足踏み。設備投資は、一部に投資計画を積み増す動きがみられるものの、横ばい圏内。公共工事は、独立行政法人等が増加したものの、国、県が減少するなど、弱含み。輸出は、半導体等電子部品が増加したものの、輸送機械、一般機械などが減少し、足踏み。 生産活動は、情報通信機械が増加したものの、一般機械、電気機械が減少し、横這い圏内。 観光は、国内客に加え、外国人客が増加し、持ち直し。 雇用は、有効求人倍率が上昇、所定外労働時間も増加し、緩やかな回復。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 近畿 】 近畿の景況は、観光が回復したものの、個人消費が低調となり、生産活動が弱含みとなるなど、足踏み。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売において暖冬の影響から冬物衣料が減少するなど、低調。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持家、貸家が減少し、足許減少。設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられるものの、非製造業で投資抑制姿勢、全体では伸び悩み。公共工事は、市町村が増加したものの、国府県が減少し、やや弱含み。輸出は、半導体等電子部品が増加したものの、建設用・鉱山用機械、科学光学機器などが減少し、弱含み。 生産活動は、金属製品が増加したものの、電気機械、鉄鋼が減少し、弱含み。 観光は、観光地、温泉地への入込数が増加し、回復。 雇用は、有効求人倍率が上昇するなど、緩やかに改善。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 中国 】 中国の景況は、住宅建築が上向き、設備投資が改善したものの、個人消費が足踏み、輸出が弱含みとなるなど、横這い圏内。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売において暖冬の影響から冬物衣料が減少するなど、足踏み。住宅建築は、持家、分譲住宅減少したものの、貸家が増加し、やや上向き。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、やや改善。公共工事は、国、独立行政法人等が増加したものの、県、市町村が減少し、横這い圏内。 輸出は、輸送機械が増加したものの、鉄鋼、化学製品が減少し、弱含み。 観光は、温泉地、観光地への入込客が増加するなど、やや上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇、所定外労働時間も増加し、改善基調。 先行きは、海外経済減速の影響が懸念される。 【 四国 】 四国の景況は、観光が上向いたものの、個人消費、設備投資が弱含みとなるなど、横這い。 個人消費は、百貨店販売、スーパー販売において暖冬の影響から、冬物衣料などの季節関連商品が振るわず、弱含み。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持家、貸家が減少し、足許減少。設備投資は、小売業、建設業で投資計画を積み増す動きがみられるものの、その他業種で投資抑制姿勢がみられ、弱含み。公共工事は、国、県、市町村がいずれも減少し、足許減少。輸出は、輸送機械、化学製品が減少し、弱含み。 生産活動は、電気機械が増加したものの、一般機械、鉄鋼が減少し、横這い。 観光は、観光地への入込客が増加し、上向き。 雇用は、卸売業、小売業、製造業で新規有効求人数が増加、現金給与総額も増加するなど、改善基調。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 九州 】 九州の景況は、輸出、生産活動が弱含んだものの、観、雇用情勢が持ち直すなど、上向き。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、百貨店販売において暖冬の影響から冬物衣料が減少するなど、足踏み。住宅建築は、持家、貸家が増加したものの、分譲住宅が減少し、横這い。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられ、弱含み。公共工事は、国、県、市町村が減少し、低調。輸出は、船舶、中国向け鉄鋼が減少し、弱含み。 生産活動は、輸送機械、電子部品・デバイスが減少し、弱含み。 観光は、世界遺産登録効果に加え、外国人観光客も増加するなど、持ち直し。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、現金給与総額も増加し、改善。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられているものの、海外経済減速の影響が懸念される。 【 沖縄 】 沖縄の景気は、個人消費が持ち直し、観光が好調に推移するなど、拡大。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売、スーパー販売ともに増加するなど、持ち直し。住宅建築は、持家が増加したものの、貸家、分譲住宅が減少し、足踏み。設備投資は、貨物車販売、建築着工床面積が減少し、やや弱含み。公共工事は、市町村が増加したものの、国、県、市町村が減少し、横這い圏内。輸出は、一般機械、金属鉱・くずが増加したものの、石油製品、再輸出品が減少し、足踏み。 生産活動は、鉄鋼、化学・石油製品が増加したものの、食料品、窯業・土石製品、金属製品が減少し、横這い圏内。 観光は、国内客、外国人客ともに増加し、好調を持続。 雇用は、現金給与総額が増加、有効求人倍率も上昇し、緩やかな回復に向けた動き。 先行きは、拡大が続くとみられている。 協力:一般社団法人全国地方銀行協会
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最終更新 2016年 2月 19日(金曜日) 14:19 |