経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地方経済天気図(2014年5月) |
2014年 6月 24日(火曜日) 23:38 | |||
2014年5月地方経済の状況 【 総評 】〜消費税率引上げの影響により、足踏み〜 北海道の景況は、輸出の拡大、観光、雇用情勢の回復しているものの、個人消費が足踏み、住宅建築が弱含むなど、回復の動きが一服。 個人消費は、消費税率引き上げ前の駆込み需要の反動から、大型小売店販売が減少するなど、持ち直しの動きが鈍化。住宅建築は、消費税増税引き上げに伴う駆け込み需要の反動から、持家、分譲住宅が減少し、やや弱含み。設備投資は、小売業を中心に投資計画を積み増す動きがみられるなど、持ち直し基調。公共工事は、国、道、市町村が増加し、持ち直し基調。輸出は、マレーシア、サウジアラビア向けの鉄鋼、北米向けの自動車部品を中心に増加し、拡大。 観光は、外国人客を中心に来道者数が増え、回復。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も増加するなど、回復の兆し。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動により、一時的に落込むとみられている。 【 東北 】
東北の景況は、輸出、観光が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、消費税率引き上げ前は駆込み需要から大型小売店販売で増加したほか、乗用車販売も普通・小型乗用車、軽乗用車いずれも増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家が減少したものの、貸家、分譲住宅が増加し、回復に向けた動き。設備投資は製造業で投資計画を積み増す動きがみられるなど、緩やかな持ち直し。公共工事は復旧・復興関連工事に伴い、県、独立行政法人等が増加し、持ち直し。輸出は、船舶が増加し、持ち直し。 生産活動は、輸送機械、電子部品、デバイスが増加したものの、鉄鋼、パルプ・紙・紙加工品が減少し、足許一服。 観光は、各地のイベントが盛り上がるなど、好調。 雇用は、製造業で新規求人数が増加するなど、緩やかな改善。 先行きは、消費税引き上げに伴う駆け込み需要の反動により、一時的に弱含むとみられている。 【 関東 】 関東の景況は、設備投資が持ち直しているものの、個人消費、住宅建築弱含むなど、回復の動きが一服。 個人消費は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から、百貨店販売で高額商品を中心に減少したほか、乗用車販売も減少するなど、持ち直しの動きが鈍化。住宅建築は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から、持家が減少するなど、やや弱含み。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、緩やかな持ち直し。公共工事は、国、独立行政法人等が増加するなど、回復に向けた動き。輸出は、鉄鋼、石油製品が増加したものの、科学光学機器げ減少し、横這い圏の動き。 生産活動は、情報通信機械、電子部品、デバイスが増加したものの、鉄鋼、化学が減少し、足許一服 観光は、ホテルの客室稼働率が高水準を維持するなど、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、製造業、建設業で新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動により、一時的に弱含むとみられている。
【甲信越 】 甲信越の景況は、生産活動が持ち直したものの、住宅建築が弱含むなど、緩やかな回復の動きが一服。 個人消費は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から、家電販売で高額商品を中心に減少したほか、乗用車販売も減少するなど、持ち直しの動きが鈍化。住宅建築は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から、持家、分譲住宅が減少し、やや弱含み。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、上向き。公共工事は、国が増加したものの、独立行政法人等、市町村が減少するなど、一進一退。輸出は、化学製品、金属鉱およびくず減少するなど、回復に向けた動きが一服。 生産活動は、電気機械、精密機械が増加し、持ち直し。 観光は、観光地の入込客が減少するなど、底入れ。 雇用は、製造業、運輸・郵送業、卸・小売業で新規求人数が増加するなど、持ち直しの動き。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動により、回復の動きが鈍化するとみられている。 【 北陸 】 北陸の景況は、設備投資が持ち直し、公共工事が緩やかに回復するなど、緩やかな回復。 個人消費は、消費税引き上げ前は駆込み需要から大型小売店販売で増加したほか、乗用車販売も普通・小型乗用車、軽乗用車いずれも増加するなど、緩やかな回復。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持家、貸家が減少し、弱含み。設備投資は、製造業で電気機械、医療品製造、非製造業で卸売業、運輸・通信業を中心に投資計画を積み増す動きがみられるなど、緩やかな持ち直し。公共工事は、小・中学校の耐震関連工事、北陸新幹線関連工事が増加するなど、緩やかな持ち直し。輸出は、地場産業の眼鏡・眼鏡枠が増加するなど、緩やかな持ち直し。 生産活動は、医薬品が高水準の生産を持続したほか、金属製品、輸送機械も増加するなど、持ち直し。 観光は、温泉地の入込客が増加するなど、やや上向き。 雇用は、建設業、製造業、卸・小売業、医療・福祉で新規求人数が増加するなど、緩やかな持ち直し。 先行きは、一時的に消費税率引き上げ前の駆込み需要の反動が予想されるものの、基調は回復の動きが続くとみられている。 【 東海 】 東海の景況は、設備投資が持ち直したものの、住宅建築が弱含むなど、回復の動きが一服。 個人消費は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から、百貨店販売で高額商品を中心に減少したほか、乗用車販売も減少するなど、持ち直しの動きが鈍化。住宅建築は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から持家、貸家が減少し、やや弱含み。設備投資は、一部に投資計画を積み増す動きがみられるなど、持ち直し。公共工事は独立行政法人等、県が減少するなど、足踏み。輸出は、金属製品、石油製品が増加したものの、自動車部品、有機化合品が減少するなど、伸び悩み。 生産活動は、電子部品・デバイスが増加したものの、輸送機械、化学が減少し、足許一服。 観光は、温泉地などの入込客数が増加するなど、やや上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、所定外労働時間も増加するなど、緩やかな回復。 先行きは、消費税率引き上げ前の駆込み需要の反動から、一時的に弱含むとみられている。 【 近畿 】 近畿の景況は、輸出が持ち直し、雇用情勢が回復に向けた動きにあるなど、持ち直し。 個人消費は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車いずれも増加したほか、百貨店販売も衣料品、高額品が増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家が減少し、増勢鈍化。設備投資は、中小企業の一部に慎重な姿勢がみられるなど、伸び悩み。公共工事は、国、独立行政法人等、府県、市町村いずれも増加し、緩やかながら回復に向けた動き。輸出は、科学光学機器、電気回路機器が増加し、持ち直し。 生産活動は、電機機械、電子部品、デバイスが増加したものの、汎用・生産用・業務用機械が減少し、足許一服。 観光は、観光地の入込客が伸び悩むなど、盛り上がりを欠く。 雇用は、新規求人数、所定外労働時間が増加するなど、緩やかな回復。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動により、持ち直しの動きが鈍化するとみられている。 【 中国 】 中国の景況は、個人消費が足踏み、住宅建築が弱含むなど、持ち直しの動きが鈍化。 個人消費は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から、大型小売店販売が百貨店販売、スーパー販売ともに減少するなど、足踏み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅しずれも減少するなど、弱含み。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、上向き。公共工事は、国、独立行政法人等が増加するなど、持ち直し。輸出は、一般機械が増加したものの、アジア向けの有機化合物が減少し、横這い圏内の動き。 観光は、温泉地などの入込客数が増加するなど、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数、所定外労働時間も増加するなど、緩やかな回復。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から、一時的に弱含むとみられている。 【 四国 】 四国の景況は、観光が上向きにあるものの、住宅建築が弱含むなど、回復の動きが一服。 個人消費は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から、大型小売店販売が高額商品、家電品を中心に減少するなど、回復に向けた動きが一服。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少し、やや弱含み。設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直し。公共工事は、独立行政法人等、県が減少し、足許一服。輸出は、船舶、石油製品が減少し、一進一退。 生産活動は、非鉄金属、化学が増加したものの、パルプ・紙・紙加工品が減少し、横這い圏内の動き。 観光は、ホテルや旅館の宿泊客数が増加するなど、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、建設業、製造業で新規求人数が増加するなど、緩やかながら回復に向けた動き。 先行きは、消費税率引き上げ前の駆込み需要の反動から、一時的に弱含むとみられている。 【 九州 】 九州の景況は、輸出が持ち直したものの、公共工事が弱含むなど、回復の動きが一服。 個人消費は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動から乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車いずれも増加したほか、大型小売店販売も増加するなど、持ち直し。住宅建築は、貸家、分譲住宅が増加したものの、持家が減少し、横這いの動き。設備投資は、非製造業で投資計画を積み増す動きがみられるなど、上向き。公共工事は、昨年同時期の発注増の反動から、やや弱含み。輸出は、中国向けの自動車、香港向けの半導体電子部品が増加し、持ち直し。 生産活動は、電子部品、デバイスが増加したものの、情報通信機械が減少し、横這い圏内の動き。 観光は、温泉地の入込客が増加するなど、やや上向き。 雇用は、所定外労働時間が増加したほか、製造業、サービス業で新規求人数が増加するなど、緩やかな持ち直し。 先行きは、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動が予想されるものの、基調は緩やかな回復が続くとみられている。 【 沖縄 】 沖縄の景況は、個人消費、住宅建築、公共工事、観光が回復に向けた動きにあるなど、拡大。 個人消費は、消費税率引き上げに伴う駆込み需要の反動からスーパー販売が食料品、家庭用品を中心に増加、乗用車販売も増加したほか、新設の住宅着工に伴い家電品販売で太陽光発電システム、冷蔵庫、エアコンが増加するなど、回復。住宅建築は、持家、貸家が増加し、回復。設備投資は、建築着工床面積が増加するなど緩やかに回復。公共工事は、県が増加するなど、回復。輸出は、石油製品、輸送機械、魚介類および同調整品が減少し、一進一退。 生産活動は、横這い圏内の動き。 観光は、国内客、外国人客ともに増加し、好調。 雇用は、有効求人倍率が上昇するなど、回復に向けた動き。 先行きは、拡大の動きが強まるとみられている。
協力:一般社団法人全国地方銀行協会
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