経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地方経済天気図(2013年1月) |
2013年 1月 24日(木曜日) 12:07 | |||
今月の総評 ~輸出、生産が減少し、年末にかけて景気は弱含み~ 【北海道】 北海道の景況は、輸出が持ち直しているものの、生産活動が弱含むなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、大型小売店販売が食料品を中心に振るわなかったものの、乗用車販売の減少が一服するなど、一進一退。住宅建築は、貸家が減少したものの、持家、分譲住宅が増加し、持ち直し。設備投資は、エネルギー関連で投資計画を積み増す動きがみられるほか、医療・福祉関連に建替え・新築の動きがみられるなど、緩やかな持ち直し。公共工事は、下げ止まり。輸出は、一般機械、北米向けの自動車部品が増加し、持ち直しの動き。 生産活動は、鉄鋼、一般機械が減少し、弱含み。 観光は、国内客に加え、台湾や東南アジアからの外国人客も増加するなど、緩やかな持ち直し。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、医療・福祉、建設業で新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、弱含みで推移するとみられている。
【東北】 東北の景況は、住宅建築が持ち直し、公共工事が回復に向けた動きにあるものの、生産活動が停滞するなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、大型小売店販売が振るわなかったほか、乗用車販売も普通・小型乗用車、軽乗用車ともに減少し、弱含み。住宅建築は、震災に伴う建替え需要から、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、緩やかな持ち直し。設備投資は、被災した建物・設備の復旧に伴う投資が一服し、足踏み。公共工事は、震災関連の復旧・復興工事が増加し、回復に向けた動き。輸出は、鉄鋼、非鉄金属が増加したものの、一般機械、輸送機械が減少し、足踏み。 生産活動は、一般機械、自動車部品、精密機械が減少し、停滞。 観光は、温泉地、観光地への入込客が増加し、上向き。 雇用は、新規求人数が震災復旧・復興工事に伴い建設業で増加したものの、製造業、サービス業で減少するなど、足踏み。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。 【関東】 関東の景況は、住宅建築が持ち直しているものの、輸出、生産活動が低調となるなど、弱含み。 個人消費は、大型小売店販売が衣料品を中心に増加したものの、乗用車販売が減少するなど、弱含み。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸家が増加し、緩やかな持ち直し。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、やや上向き。公共工事は、国、独立行政法人等、都県が減少し、弱含み。輸出は、中国・米国向けの自動車、一般機械などが減少し、低調。 生産活動は、電気機械、精密機械が減少し、低調。 観光は、ホテルの客室稼働率が上昇したほか、温泉地の宿泊客数も増加するなど、上向き。 雇用は、製造業を中心に新規求人数が伸び悩むなど、足踏み。 先行きは、弱含みで推移するとみられている。
【甲信越】 甲信越の景況は、個人消費が一進一退にあるものの、生産活動が悪化するなど、低調。 個人消費は、乗用車販売の減少が一服したほか、大型小売店販売も衣料品が増加するなど、一進一退。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、やや上向き。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、横這い圏内の動き。輸出は、化学製品、鉄鋼、金属製品が増加し、足許増加。 生産活動は、一般機械、電気機械、輸送機械が減少し、悪化。 観光は、宿泊客数が前年を上回るなど、一進一退。 雇用は、新規求人数が増加したものの、有効求人倍率が横這いとなるなど、持ち直しの動きが一服。 先行きは、低調に推移するとみられている。 【北陸】 北陸の景況は、輸出が停滞、観光が低調となるなど、弱含み。 個人消費は、乗用車販売の減少が一服したほか、大型小売店販売も衣料品が好調となるなど、横這い圏内の動き。住宅建築は、持家が減少したものの、貸家、分譲住宅が増加し、一進一退。設備投資は、投資計画を縮小する動きがみられ、弱含み。公共工事は、北陸新幹線関連工事で独立行政法人等が増加し、下げ止まり。輸出は、一般機械、電気機械、地場産業の眼鏡枠・眼鏡が減少し、停滞。 生産活動は、医薬品が高水準を持続したものの、輸送機械、精密機械が減少し、横這い圏内の動き。 観光は、温泉地の宿泊客数が減少し、低調。 雇用は、医療・福祉、卸・小売業で新規求人数が増加したものの、有効求人倍率が横這いとなるなど、足踏み。 先行きは、弱含みで推移するとみられている。
【東海】 東海の景況は、設備投資が足踏み、生産活動が停滞するなど、弱含み。 個人消費は、大型小売店販売が衣料品を中心に増加したほか、乗用車販売の減少が一服するなど、一進一退。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、上向き。設備投資は、投資計画に慎重姿勢がみられるなど、足踏み。公共工事は、県、市町村が増加し、上向き。輸出は、自動車部品が増加したものの、一般機械、自動車が減少し、横這い圏内の動き。 生産活動は、電気機械、輸送機械が減少し、停滞。 観光は、温泉地・観光地の入込客数が振るわず、足踏み。 雇用は、有効求人倍率が低下し、やや弱含み。 先行きは、弱含みで推移するとみられている。 【近畿】 近畿の景況は、生産活動が停滞、個人消費、輸出が低調となるなど、停滞。 個人消費は、大型小売店販売が食料品を中心に振るわず、乗用車販売も普通乗用車が減少するなど、低調。住宅建築は、持家が増加したものの、貸家、分譲住宅が減少し、横這い圏内の動き。設備投資は、中小企業で慎重な姿勢がみられ、弱含み。公共工事は、国、独立行政法人等が増加し、緩やかな持ち直し。輸出は、半導体が減少し、低調。 生産活動は、一般機械、自動車が減少し、停滞。 観光は、温泉、ホテルの宿泊客数が増加するなど、やや上向き。 雇用は、有効求人倍率が横這い、所定外労働時間が減少するなど、厳しさが増す。 先行きは、 停滞基調で推移するとみられている。
【中国】 中国の景況は、住宅建築が持ち直しているものの、生産活動が弱含み、輸出が低調となるなど、弱含み。 個人消費は、大型小売店販売が増加したものの、乗用車販売が減少し、弱含み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、持ち直し。設備投資は、製造業で投資計画に慎重姿勢がみられるなど、足踏み。公共工事は、国が増加したものの、独立行政法人等が減少し、横這い圏内の動き。輸出は、韓国向けの半導体製造装置が減少し、低調。 生産活動は、一般機械、電気機械、自動車が減少し、弱含み。 観光は、温泉地、観光地への入込客数が振るわず、低調。 雇用は、有効求人倍率が低下したものの、新規求人数が増加するなど、緩やかな改善の動き。 先行きは、弱含みで推移するとみられている。 【四国】 四国の景況は、個人消費、生産活動が一進一退となるなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、大型小売店販売が衣料品で増加したほか、乗用車販売の減少が一服するなど、一進一退。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸家が増加し、やや上向き。設備投資は、製造業を中心に投資計画を積み増す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、独立行政法人等、県、市町村が増加したものの、国が減少し、持ち直しの動きが一服。輸出は、非金属鉱物製品、紙製品などが増加するなど、横這い圏内の動き。 生産活動は、電気機械が減少したものの、化学、食料品が増加し、一進一退。 観光は、温泉地・観光地の入込客が振るわず、盛り上がりを欠く。 雇用は、有効求人倍率が低下したほか、新規求人数も減少するなど、やや弱含み。 先行きは、一進一退で推移するとみられている。
【九州】 九州の景況は、住宅建築が上向いているものの、輸出が弱含むなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、大型小売店販売が衣料品を中心に増加したほか、乗用車販売の減少が一服するなど、一進一退。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸家が増加し、上向き。設備投資は、製造業、非製造業ともに慎重な動きがみられるなど、弱含み。公共工事は、国、県が増加し、上向き。輸出は、一般機械、中国向けの自動車が減少し、弱含み。 生産活動は、鉄鋼が減少したものの、電気機械、化学が増加し、横這い圏内の動き。 観光は、観光地・温泉地の入込客が増加するなど、やや上向き。 雇用は、卸・小売業、情報通信業で新規求人数が増加したものの、有効求人倍率が横這いとなるなど、持ち直しの動きが一服。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。 【沖縄】 沖縄の景況は、公共工事、観光が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、大型小売店販売が衣料品、食料品を中心に増加したほか、乗用車販売の減少が一服するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、底固い動き。設備投資は、建築着工床面積が減少し、やや弱含み。公共工事は、国、市町村が増加し、緩やかな持ち直し。輸出は、石油製品、金属鉱およびくずが増加し、一進一退。 生産活動は、横這い圏内の動き。 観光は、国内客に加え、台湾や韓国からの外国人客も増加するなど、緩やかな持ち直し。 雇用は、完全失業率が改善したものの、有効求人倍率が横這いとなるなど、一進一退。 先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。
取材協力 一般社団法人全国地方銀行協会
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最終更新 2013年 1月 24日(木曜日) 12:28 |