経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地方経済天気図(2016年10月) |
2016年 10月 24日(月曜日) 23:03 | |||
【 総評 】 〜足踏みが続いている~ 【 北海道 】 北海道の景況は、住宅権建築が上向き、公共工事が持ち直したものの、生産活動が弱含み、輸出が低調となるなど、全体では横這い。 個人消費は、大型小売店販売が減少したものの、乗用車販売が増加したほか、コンビニエンスストア販売も増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、持ち直し基調。設備投資は、非製造業で投資計画を積み増す動きが見られるなど、やや上向き。公共工事は、国、道、市町村が増加し、緩やかな持ち直し。輸出は、北米向け輸送機械、アジア向け魚介類・同調整品が減少し、減少傾向。 生産活動は、輸送機械、パルプ・紙・紙製品、鉄鋼が減少するなど、弱含み。観光は、国内客が新幹線開業効果もあって増加したほか、外国人も増加し、好調。雇用は、製造業、医療・福祉で新規求人数が増加するなど、回復基調。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 【 東北 】 東北の景況は、住宅建築が上向き、雇用情勢が回復に向けた動きにあるものの、輸出、生産活動が弱含むなど、横這い。 個人消費は、乗用車販売が増加したものの、台風の影響から大型小売店販売が減少し、横這い。住宅建築は、貸家が減少したものの、持家、分譲住宅が増加し、上向き。設備投資は、製造業で投資を積み増す動きがみられるものの、全体では伸び悩み。公共工事は、県、市町村が減少したものの、国が増加し、横這い。輸出は、船舶、一般機械が減少し、弱含み。 生産活動は、輸送機械、一般機械が減少し、やや弱含み。観光は、観光地への入込客が伸び悩み、足許一服。雇用は、製造業、建設業、卸・小売業で新規求人数が増加するなど、回復に向けた動き。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。 【 関東 】 関東の景況は、公共工事が持ち直しているものの、個人消費、輸出が弱含むなど、足踏み。 個人消費は、乗用車販売が増加したものの、台風の影響から大型小売店販売が減少するなど、弱含み。住宅建築は、貸家が増加したものの、分譲住宅が減少し、足踏み。設備投資は、製造業で投資を積み増す動きがみられ、やや上向き。公共工事は、国、市町村が増加し、緩やかな持ち直し。輸出は、アジア向け電気機械、鉄鋼などが減少し、弱含み。 生産活動は、電気機械が増加したもの、輸送機械、一般機械が減少し、足踏み。観光は、観光地への入込客が伸び悩み、横這い。雇用は、建設業、卸・小売業、輸送業・郵便業で新規求人数が増加したほか、現金給与総額も増加し、持ち直し。 先行きは、海外経済の減速や円高の影響が懸念される。 【甲信越 】 甲信越の景況は、住宅建築が上向いているものの、生産活動が弱含み、輸出が低調となるなど、やや弱含み。 個人消費は、台風の影響から大型小売店販売が減少したほか、乗用車販売も減少するなど、足踏み。住宅建築は、持家、分譲住宅が増加するなど、上向き。設備投資は、需要の先行き不透明感から、製造業で投資抑制姿勢がみられ、弱含み。公共工事は、独立行政法人等、市町村が減少し、弱含み。輸出は、アジア向け鉄鋼、欧州向けプラスチックなどが減少し、低調。 生産活動は、一般機械、情報通信機械が減少し、弱含み。観光は、台風の影響などから、観光地への入込客が伸び悩み、足許一服。雇用は、製造業、小売業などで新規求人数が増加するなど、回復に向けた動き。 先行きは、弱含みで推移するものとみられている。 【 北陸 】 北陸の景況は、住宅建築が上向き、公共工事が持ち直したものの、生産活動が弱含み、輸出が低調となるなど、全体では横這い。 個人消費は、乗用車販売が増加したものの、大型小売店販売が減少し、足踏み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。設備投資は、需要の先行き不透明感から、製造業で投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、県、市町村が増加し、持ち直し。輸出は、一般機械、精密機械が減少し、低調。 生産活動は、輸送機械、金属製品が減少し、弱含み。観光は、観光地への入込客が足許減少したものの、高水準を持続。 雇用は、建設業、卸・小売業、宿泊業などで新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、海外経済の減速や円高の進行による下振れが懸念される。 【 東海 】 東海の景況は、雇用情勢が回復しているものの、生産活動が横這い、個人消費が弱含むなど、足踏み。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、百貨店販売において衣料品が減少するなど、弱含み。住宅建築は、持家、貸家が増加したものの、分譲住宅が減少し、伸び悩み。設備投資は、需要先行きの不透明感から、投資抑制姿勢がみられ、横這い圏内。公共工事は、国、市町村が減少し、弱含み。輸出は、北米向け輸送機械、アジア向け一般機械が減少し、弱含み。 生産活動は、電子部品・デバイスが増加したものの、輸送機械、電気機械が減少し、横這い圏内。観光は、観光地への入込客が増加し、持ち直し。雇用は、建設業、卸・小売業、宿泊業などで新規求人数が増加するなど、緩やかな回復。 先行きは、足踏みが続くとみられている。 【 近畿 】 近畿の景況は、公共工事が上向き、雇用情勢も改善しているものの、輸出、生産活動が低調となるなど、横這い圏内。 個人消費は、大型小売店販売が減少するなど、弱含み。住宅建築は、持家、貸家が増加したものの、分譲住宅が減少し、一進一退。設備投資は中小企業で需要の先行き不透明感から投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、独立行政法人等、市町村が減少したものの、国、府県が増加し、上向き。輸出は、一般機械、科学光学機器が減少し、低調。 生産活動は、一般機械、鉄鋼が減少し、低調。観光は、観光地への入込数が増加し、持ち直し。雇用は、新規求人数が増加するなど、改善。 先行きは、海外経済の減速や円高の進行による下振れが懸念される。 【 中国 】 中国の景況は、住宅建築が上向き、雇用情勢が改善基調にあるものの、生産活動が横這い、輸出が弱含むなど、横這い。 個人消費は、乗用車販売が増加したものの、大型小売店販売が減少するなど、足踏み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。設備投資は、製造業で投資を積み増す動きがみられ、やや上向き。公共工事は、独立行政法人等が減少したものの、国、県、市町村が増加し、やや上向き。 輸出は、鉄鋼、自動車、化学が減少し、弱含み。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。 四国の景況は、輸出が低調となったものの、住宅建築が上向き、雇用情勢が改善基調にあるなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、乗用車販売が増加したものの、猛暑の影響から客先が落ち込み、大型小売店販売が減少し、全体では力強さに欠ける。住宅建築は、貸家、分譲住宅が減少したものの、持家が増加し、上向き。設備投資は、一部に投資計画を積み増す動きがみられるものの、全体では慎重姿勢。公共工事は、国、独立行政法人等、県、市町村いずれも増加し、上向き。輸出は、船舶、化学製品が減少し、低調。 生産活動は、医療品が増加したものの、非鉄金属、パルプ・紙・紙加工品が減少し、横這い。観光は、温泉地・観光地への入込客が増加し、緩やかな持ち直し。雇用は、建設業、医療・福祉で新規求人数が増加するなど、改善基調。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。 【 九州 】 九州の景況は、輸出が弱含みとなったものの、公共工事、生産活動が上向き、雇用情勢が改善するなど、横這い。 個人消費は、乗用車販売も増加したものの、大型小売店販売が減少し、足踏み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、やや上向き。設備投資は、熊本地震の影響から、一部に投資進捗の遅れがみられる一方、維持・補修投資の実施もみられるなど、一進一退。公共工事は、国、県、市町村が増加し、弱含み。輸出は、鉄鋼、一般機械、中国向けの半導体等電子部品が減少し、弱含み。 生産活動は、一般機械、電子部品・デバイスが増加し、上向き。観光は、「九州ふっこう割」などの復興支援策もあり、観光地への入込客数が増加。雇用は、新規求人数が増加したほか、現金給与総額も増加し、改善。 先行きは、熊本地震からの復旧が進み、徐々に上向くとみられている。 【 沖縄 】 沖縄の景気は、個人消費、観光が好調を持続するなど、拡大。 個人消費は、スーパー販売、家電品販売が増加したほか、乗用車販売も増加し、好調。住宅建築は、持家、貸家が減少したものの、分譲住宅が増加し、堅調。設備投資は、建築着工床面積が減少し、足許一服。公共工事は、国、県が減少したもの、独立行政法人等、市町村が増加し、やや上向き。輸出は、パルプ・古紙、魚介類、再輸出品が減少し、足踏み。 生産活動は、金属製品、食料品が増加したものの、窯業・土石製品が減少し、横這い圏内。観光は、国内客、外国人客ずれも増加し、好調を持続。雇用は、完全失業率が改善するなど、回復に向けた動き。 先行きは、拡大が続くとみられている。 協力:一般社団法人全国地方銀行協会
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