経済産業省が28日発表した1月の鉱工業生産指数(速報値、2005年=100、季節調整値)は、前月比1.0%増の89.7と、2か月連続で上昇したと各紙が報じた。このところの円安や、世界経済の回復などを背景に、国内や欧州向けの普通乗用車の生産が好調だった。基調判断は「下げ止まりの兆しがみられる」から、「下げ止まり、一部に持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。生産は、全16業種のうち9業種で前月より上昇した。普通乗用車を含む「輸送機械工業」が6.8%増と2か月連続の上昇となったほか、「鉄鋼業」が6.6%増、「情報通信機械工業」が4.8%増だった。
東京証券取引所は26日、東証1部に上場する約1700社の中から女性を積極的に活用している企業17社を選び、「なでしこ銘柄」として発表した。東証は今後、「なでしこ銘柄」の株価指数を作り、これに連動する上場投資信託(ETF)の商品化も検討する。女性役員の登用実績や育児休業の取得実績、経営効率を示す自己資本利益率(ROE)などを基準に選定した。グループ会社を含めた国内での女性管理職比率が9.6%(2011年度)に上る花王や、フレックスタイム制度を導入している東レなどが選ばれた。東証によると、女性役員の比率が高い企業は経営指標が良いとの報告もあり、投資家にとっても魅力的な銘柄となる可能性があるという。