各紙によればパナソニックは30日、タタ自動車を傘下に置くインドの財閥タタ・グループと提携し、現地での協業を強化する方向で一致したことを明らかにした。インドでのパナソニックの2015年度の売上高を現在の3倍の3000億円超に引き上げる計画も明らかにした。津賀一宏社長が現地で、タタ・グループと会い、合意した。家電の取引があるタタと自動車分野などで協力を広げるという。
富士山が世界文化遺産に登録される見通しとなったことを受け、1日の東京株式市場では、富士急行の株価が急上昇し、一時、値幅制限の上限(ストップ高)となる前日終値比150円(16.4%)高の1065円まで値上がりしたと各紙が報じた。同社は富士山周辺の鉄道やバス、富士急ハイランドなどのレジャー施設を運営しており、観光客の増加で業績が拡大するとの思惑から投資家の買い注文が集まった。JR東日本やJR東海、旅行大手のKNT-CTホールディングス(旧近畿日本ツーリスト)などの運輸・観光銘柄も軒並み値上がりしているという。
東武鉄道が30日発表した2013年3月期決算は増収増益だったが、同社が事業主体として12年5月に開業した東京スカイツリーが大きく貢献したと各紙が報じた。売上高は前期比6.2%増の5772億円で、うちツリー関連は425億円と全体を大きく押し上げた。営業利益も全体で525億円と前期より199億円(61.3%)の増益となり、うち「ツリー効果」が153億円を占めたという。
各紙によれば家電量販店最大手のヤマダ電機は30日、創業者の山田昇会長(70)が6月27日付で社長に復帰する人事を発表した。一宮忠男社長(57)は代表権のある副社長に降格し、全取締役の役職を一段階下げる。会長は空席とする。異例の人事について同社経営企画室は「業績の悪化を反省し、新年度の事業計画を達成するための措置」と説明している。ヤマダは、薄型テレビの販売不振などが響き、2013年3月期連結決算の税引き後利益が2月時点の予想より120億円少ない220億円となる見込みという。