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東方通信社発行 学苑報
創業者の熱意から生まれた 沖縄発の人気コスメ「顔を洗う水」 |
2010年 10月 20日(水曜日) 11:44 | |||
カミヤマ美研・創業者の神山稔朗氏は、子どもの頃からの剛毛で毛深いことが悩みだったという。あらゆる脱毛法をためしたが、満足できるものが見つからず、ついに医学博士を雇い入れ、みずから研究開発に乗り出した。こうして開発した脱毛ワックス「カミラ」は女性を中心大ヒット。勢いにノッて那覇に数店舗、脱毛ビューティサロンを開設した。さらに研究を重ねた結果、カミラの成分が古い角質除去にも効果があることが判明。91年にはカミラの技術を生かし、沖縄初の化粧品メーカーとして「顔を洗う水・ウォータージェルシリーズ」の販売を開始した。 化粧品というとイメージ先行で、派手な広告を打つのが一般的だが、神山さんはあくまで品質にこだわった。実は現社長の川端郁生さんは当時、沖縄のある広告代理店に勤務し、カミヤマ美研を担当し、いつも「社長の製品にかける信念を感じていた」そうだ。その後久米島沖の海洋深層水を配合したチュラサンシリーズを新発売した。そんな矢先の01年、神山氏が急逝。急遽、創業者の長男である神山裕健氏とともに後を継ぐことに。「創業者の遺志をつぶしてはならない」と、必死で働いたそうだ。 その後、そうした努力が実って川端さんの社長就任以降、神山さんとともに久米島沖の海洋深層水を配合したチュラサンシリーズ、黒糖エキスを加えた洗顔石鹸や美容液なども開発。徐々にラインアップも充実した。 「物流面でハンデがありますが、やはり沖縄発にこだわり、人材も地域の人を登用していきたい。今後は地理的に近い東南アジアをターゲットにしていく」と意欲を示す。 創業者の志はしっかりと受け継がれているようだ。 【会社概要】 (有)カミヤマ美研販売 本社・沖縄県浦添市当山3-3-2 098-870-4522 資本金300万円 従業員9名 http://www.kb-hanbai.com/
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最終更新 2010年 12月 24日(金曜日) 15:48 |