紀伊半島の東部に位置し、南北の幅約180㌔㍍、東西が10~80㌔㍍と細長い形をしている。面積5777平方㌔㍍、人口187万人、県庁所在地は津市。県全域に山が多く、南部にはリアス式海岸が多数見られる。なかでも志摩半島一帯は典型的なリアス式海岸として知られている。
北西部に広大な濃尾平野、その西部には低湿地が広がっている。海岸線は複雑で、知多半島と渥美半島が三河湾を囲んでいる。面積は5164平方㌔㍍、人口は約725万人。夏は高温多湿で蒸し暑く、冬は乾燥した晴天の日が多いが、「伊吹おろし」という乾燥した冷たい風が吹くと、体感温度が北日本並みに低下することもある。近畿地方と関東地方の中間に位置し、東京と大阪両方に向けた生産品の出荷に便利であることから、古くから交通の要所として機能してきた。また、江戸幕府の開祖である徳川家康をはじめとして、数多くの戦国武将を出した地域としても知られる。
東海道の沿線として、古くから関東地方と近畿地方とを結ぶ交通路が整備されてきた。面積は7779平方㌔㍍、人口は約379万人。静岡市と浜松市というふたつの政令指定都市を有する。温暖で降雪は少ないが、山間部は豪雪地帯である。北部には赤石山脈など3000㍍級の山々がそびえるが、県のシンボルは何といっても富士山。標高3776㍍と国内最高峰であり、日本三名山のひとつとして知られる。山岳信仰の対象、浮世絵の画題、和歌の歌枕といった具合に古くから日本人には馴染みが深く、海外でも日本の象徴として有名。登山観光はもちろんのこと、山麓周辺でのキャンプなどが盛んに行われている。