経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
在日新華僑
東方通信社発行 学苑報
富士山のふもとで発展した 日本を支える農工業技術 |
2010年 7月 07日(水曜日) 23:16 | |
東海道の沿線として、古くから関東地方と近畿地方とを結ぶ交通路が整備されてきた。面積は7779平方㌔㍍、人口は約379万人。静岡市と浜松市というふたつの政令指定都市を有する。温暖で降雪は少ないが、山間部は豪雪地帯である。北部には赤石山脈など3000㍍級の山々がそびえるが、県のシンボルは何といっても富士山。標高3776㍍と国内最高峰であり、日本三名山のひとつとして知られる。山岳信仰の対象、浮世絵の画題、和歌の歌枕といった具合に古くから日本人には馴染みが深く、海外でも日本の象徴として有名。登山観光はもちろんのこと、山麓周辺でのキャンプなどが盛んに行われている。
そのほかの観光地としては、熱海や伊豆、伊東、下田などの温泉地を有する伊豆半島、ウナギやスッポンなどの養殖で有名な浜名湖などがあげられる。最近では周辺海域で、高級魚として人気の高いトラフグの養殖も行われており、新たな特産品となっている。また、静岡県最南端の御前崎には御前崎灯台がそびえており、そのふもとは「御前崎のウミガメおよびその産卵地」として国の天然記念物に指定されている。 工業については浜松市、磐田市周辺の楽器製造、オートバイ・自動車製造、光電子技術産業などが有名。浜松市はヤマハ、カワイ、スズキの本拠地、ホンダの発祥の地でもある。また、静岡市を中心にプラモデル会社や工場が集中しており、全国売上シェアの90㌫以上を占める。富士市では製紙産業が盛んに行われている。 農業については、牧之原台地の緑茶が日本一の生産量を誇り、「静岡茶」として知られている。また、気候が温暖な駿河湾沿岸の丘陵周辺ではミカン栽培が行われている。静岡市久能山の南斜面ではイチゴ、伊豆半島や浜松付近ではメロンの栽培が盛んに行われている。伊豆半島から沼津、焼津あたりでは漁業も盛んで、アジ、マグロ、カツオ、桜エビなどがよく獲れる。
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