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東方通信社発行 学苑報
国家外貨管理局、国際収支データを公開 |
2016年 2月 06日(土曜日) 01:15 | |||
中国国家外貨管理局は4日、2015年の第4四半期および全国国際収支表のデータを公表しました。
これについて、国家外貨管理局の報道官は「2015年、中国の国際収支は新たな変化を見せた。長らく続いてきた『双順差(国際収支上の経常収支と資本収支がともに黒字の状態)』が『一順一逆(一方は黒字だが、もう一方は赤字の状態)』となった。つまり、経常収支が黒字で、資本収支(貯金資産を除く)が赤字となったのだ。これは中国にとって納得のいく収支状況である」と述べました。 報道官はまた、「2015年に現れた資本流出は、主に国内銀行や企業などが対外資産の獲得に乗り出したと同時に、過去の対外融資を返済したことによるものだった。通常の外資撤退と本質的に異なっている。これは、中国の対外資産の負債構造の著しい変化によるものだ。以前、経常項目における財産は中央銀行の準備資産と見られたのに対して、現在は企業と住民の所有になっている。実際に、民間部門の対外純資産は増加しつつある」と説明しました。 現在、中国の対外金融資産の純資産は世界2位を占め続けており、経常収支の黒字の継続は、対外純資産の増加という形での資本流出につながります。 なお、中国の準備資産は依然として世界一を保っているため、各種の資本流動によるショックへの対応には有利です。海外からの対中投資は直接投資がメインであり、継続性や安定性に優れているといった特徴を持っています。こういった対外資産の負債構造が、中国の対外経済の安定性と、対応力の強さを担保しています。
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