経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地方経済天気図(2015年11月) |
2015年 11月 23日(月曜日) 22:46 | |||
2015年11月 地方経済の状況 【 総評 】 〜海外経済減速の影響から、輸出、生産に弱さがみられ、足踏み~ 【 北海道 】 北海道の景況は、生産活動は横這い、公共工事が減少しているものの、個人消費、住宅建築が持直し、観光も回復するなど緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、スーパー販売、コンビニエンスストア販売が増加し、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、もち直し基調。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直し基調。公共工事は、独立行政法人、道が増加したものの、国が減少し、減少傾向。輸は、アジア向けの船舶、米国向けの輸送機械が減少したものの、欧州向けの鉄鋼などが増加し、好調に推移。 生産活動は、窯業・土石製品が増加したものの、一般機械、石油・石炭製品が減少し、横這い。 観光は、国内客に加え、アジアを中心とする外国人客が増加し、回復。 雇用は、有効求人倍率が上昇し、回復基調。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 【 東北 】 東北の景況は、個人消費、生産活動が弱含みとなったものの、住宅建築、輸出が上向きとなるなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、スーパー販売が増加したものの、百貨店販売、乗用車販売が減少するなど、弱含み。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸家が増加し、上向き。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、国、独立行政法人等が減少するなど、やや弱含み。輸出は、米国向けの輸送機会が減少したものの、新興国向けの一般機機械などが増加し、やや上向き。 生産活動は、輸送機械、一般機械が減少し、弱含み。 観光は、観光地への入込客が増加し、上向き。 雇用は、卸・小売業、宿泊・飲食サービス業で新規求人数が増加するなど、回復に向けた動き。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 【 関東 】 関東の景況は、個人消費がもち直し、公共工事も上向きとなったものの、生産活動が足踏みし、輸出も横這いとなるなど、持ち直しの動きが一服。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売でインバウンド効果から高額品や化粧品が増加したほか、スーパー販売、コンビニエンスストア販売も増加し、緩やかな持ち直し。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸家が増加し、緩やかな回復に向けた動き。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直し基調。公共工事は、都県、市町村が減少したものの、国、都道府県等が増加し、上向き。輸出は、科学光学機械、石油製品が増加したものの、中国向け鉄鋼、自動車が減少し、横這い圏内。 生産活動は、一般機械、鉄鋼が減少し、足踏み。 観光は、火山活動(箱根山)の影響から一部観光地への入込が減少したものの、外国人客を中心に入込が増加。 雇用は、有効求人倍率が上昇、現金給与総額も増加するなど、持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられているものの、海外経済減速の影響が懸念される。 【甲信越 】 甲信越の景況は、住宅建築が上向き、観光が持ち直したものの、生産活動が足踏み、輸出が低調となるなど、持ち直しの動きが一服。 個人消費は、大型小売店販売が飲食料品を中心に増加したものの、乗用車販売が減少し、横ばい圏内。住宅建築は、持家、貸家が増加し、上向き。設備投資は、一部に投資抑制姿勢がみられ、伸び悩み。公共工事は、国、県が減少し、弱含み。輸出は、輸送機械、建設用・鉱山用機械などが減少し、低調。 生産活動は、電気機械が増加したものの、一般機械が減少し、足踏み。 観光は、秋の大型連休に恵まれたことから、観光地への入込が増加し、緩やかなもち直し。 雇用は、有効求人倍率が上昇し、情報通信業、医療・福祉で新規求人数が増加し、持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 北陸 】 北陸の景況は、公共工事が弱含み、輸出が足踏みとなったものの、住宅建築が上向き、観光が持ち直すなど、全体では緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売で飲食料品が増加し、底堅い動き。住宅建築は、持家、貸家が増加し、上向き。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、改善基調。公共工事は、国、県、市町村が減少し、弱含み。輸出は、一般機械が増加したものの、地場産業の眼鏡・眼鏡枠が減少し、足踏み。 生産活動は、医療品が高水準の生産を維持したものの、一般機械、鉄鋼が減少し、全体では横這い圏内。 観光は、外国人客を中心に、観光地への入込客が増加し、持直し。 雇用は、卸・小売業、宿泊業などで新規求人数が増加するなど、上向き。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられているものの、海外経済減速の影響が懸念される。 【 東海 】 東海の景況は、個人消費、観光が上向きとなったものの、生産活動、輸出が横這いとなり、持ち直しの動きが一服。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売でインバウンド効果から化粧品や宝飾・貴金属製品が増加したほか、スーパー販売も増加し、やや上向き。住宅建築は、持家が減少したものの、貸家、分譲住宅が増加し、上向き。設備投資は、一部に投資計画を積み増す動きがみられるものの、全体として横ばい圏内。公共工事は、国、市町村が減少するなど、弱含み。輸出は、半導体等電子部品が増加したものの、中国向け輸出機械、鉄鋼などが減少し、全体として横這い圏内。 生産活動は、石油・石炭製品などが増加したものの、一般機械、輸出機械が減少し、横這い圏内。 観光は、国内客に加え、外国人客の観光地、温泉地への入込が増加し、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇、所定外労働時間も増加し、緩やかな回復。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 近畿 】 近畿の景況は、個人消費が持ち直したものの、公共工事が減少、生産活動も横這いとなるなど、全体では足踏み。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売で飲食料品が増加し、緩やかな持ち直し。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸家が増加し、全体では横這い圏内。設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられるものの、非製造業で投資抑制姿勢がみられ、全体では伸び悩み。公共工事は、独立行政法人等が増加したものの、国、府県、市町村が減少し、減少傾向。輸出は、半導体等電子部品が増加したものの、科学光学機器などが減少し、伸び悩み。 生産活動は、電気機械、化学が増加したものの、一般機械、金属製品が減少し、全体では横這い圏内。 観光は、観光地、温泉地への入込数が増加、ホテルの客室稼働率も上昇し、回復。 雇用は、有効求人倍率が上昇、現金給与総額も増加し、緩やかに改善。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 中国 】 中国の景況は、設備投資、雇用が持ち直しているものの、公共工事、輸出が弱含み、全体では横這い圏内。 個人消費は、大型小売販売店が家電品を中心に増加したものの、乗用車販売が減少し、横這い圏内。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅がいずれも増加し、やや上向き。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直し基調。公共工事は、が増加したものの、独立行政法人等、県、市町村が減少し、弱含み。 輸出は、自動車が増加したものの、一般機械、化学が減少し、弱含み。 観光は、温泉地、観光地への入込が増加するなど、やや上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇、所定外労働時間も増加し、改善基調。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 四国 】 四国の景況は、生産活動が足踏み、輸出が弱含んだものの、住宅建築が上向き、設備投資が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売およびスーパー販売が増加し、持ち直しの動き。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸家が増加し、やや上向き。設備投資は、大手製造業で投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直しの動き。公共工事は、国、県が増加し、底堅い動き。輸出は、化学製品、セメントが減少し、弱含み。 生産活動は、鉄鋼、金属製品が増加したものの、輸送機械、化学製品が減少し、足踏み。 観光は、秋の大型連休の影響で観光地、温泉地への入込客が増加し、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇、現金給与総額も増加し、改善。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 【 九州 】 九州の景況は、生産活動が弱含み、輸出が足踏みとなったものの、個人消費、設備投資が持ち直すなど、全体では緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売で化粧品、宝飾品が増加したほか、コンビニエンスストア販売も増加するなど、持ち直し。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、足許減少。設備投資は、製造業で窯業・土石、化学関連、非製造業で大型不動産などの投資計画を積み増す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、国、県、市町村が減少し、弱含み。輸出は、電気機械が増加したものの、一般機械、鉄鋼が減少し、足踏み。 生産活動は、金属製品が増加したものの、輸送機械、一般機械が減少し、やや弱含み。 観光は、世界遺産登録効果に加え、外国人観光客も増加するなど、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇、新規求人数も増加し、改善。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられているものの、海外経済減速の影響が懸念される。 【 沖縄 】 沖縄の景況は、個人消費が持ち直し、観光が好調に推移するなど、拡大。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売、スーパー販売ともに増加するなど、持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。設備投資は、貨物車販売が減少したものの、建築着工床面が増加するなど、横這い圏内。公共工事は、独立行政法人等が増加したものの、国、県、市町村が減少し、足許減少。輸出は、輸送用機械が増加したものの、石油製品、再輸出品が減少し、弱含み。 生産活動は、金属製品、 鉱業が増加したものの、その他の工業、食料品が減少し、横這い圏内。 観光は、国内客、外国人客ともに増加し、好調。 雇用は、現金給与総額が増加し、緩やかな回復に向けた動き。 先行きは、拡大が続くとみられている。 協力:一般社団法人全国地方銀行協会
|
|||
最終更新 2015年 11月 23日(月曜日) 22:54 |