経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地方経済天気図(2015年3月) |
2015年 3月 27日(金曜日) 22:55 | |||
【 総評 】 〜個人消費が盛り上がりを欠き、景気回復の動きは緩慢〜 【 北海道 】 北海道の景況は、公共工事が低調となったものの、輸出が回復に向けた動き、観光が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車ともに減少したものの、スーパー販売、コンビニエンスストア販売が増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持ち家が増加したものの、貸家、分譲住宅が減少し、弱含み。設備投資は、製造業でライン新設、サービス業(ホテル等)で客室改装がみられるなど、持ち直し基調。公共工事は、国、独立行政法人等が減少し、低調。輸出は、サウジアラビア向けの鉄鋼が減少したものの、パナマ向けの船舶、ベトナム向けの一般機械が増加し、回復に向けた動き。 生産活動は、窯業・土石製品が増加したものの、電気機械、輸送機械が減少し、横ばい圏内の動き。 観光は、外国人客を中心に来道者数が増加し、回復。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、情報通信業で新規求人数も増加するなど、緩やかな回復。 先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 【 東北 】 東北の景況は、輸出が持ち直したものの、個人消費が弱含み、公共工事が低調になるなど、このところ一進一退。 個人消費は、乗用車販売の減少したほか、百貨店販売で衣料品が減少するなど、弱含み。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持ち家、貸家が減少し、減少基調。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられるなど、伸び悩み。公共工事は、国、独立行政法人等、市町村が減少するなど、低調。輸出は、船舶、電気機械が増加し、持ち直しの動き。 生産活動は、窯業・土石製品が減少したもの、電気機械、情報通信機械が増加する、やや上向き。 観光は、観光地への入込客が振るわず、足踏み。 雇用は、情報通信業、医療・福祉で新規求人数が増加するなど、緩やかながら回復に向けた動き。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 関東 】 関東の景況は、住宅建築が低調となったものの、輸出、生産活動が持ち直すなど、やや上向き。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車とも減少したものの、スーパー販売で食料品、百貨店販売でインバウンド効果から化粧品や高額品が増加したほか、コンビニエンスストア販売も増加するなど、一部に持ち直しの動き。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少するなど、低調。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、国、独立行政法人等、都県、市町村いずれも減少するなど、足許減少。輸出は、北米、アジア向けを中心に自動車、鉄鋼、科学光学機器が増加し、持ち直し。 生産活動は、輸出機械、情報通信機器が増加するなど、緩やかな持ち直し。 観光は、観光地への入込数が増加するなど、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、現金給与総額が増加するなど、緩やかな持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【甲信越 】 甲信越の景況は、設備投資が持ち直したものの、個人消費が横這い、生産活動が足踏みとなるなど、持ち直しが一服。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽自動車ともに減少し、悪天候の影響から客足が伸び悩んだ百貨店で衣料品、家電品が低調となったものの、スーパー販売で食料品が増加するなど、横ばい圏内の動き。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家が減少し、横ばい圏内の動き。設備投資は、医療・介護関連施設で堅調に推移しているほか、商業施設なども動きがみられるなど、持ち直し。公共工事は、市町村、県が減少したものの、国が増加し、一進一退。輸出は、ロシア向けの自動車、台湾向けの鉄鋼が減少し、減少傾向。 生産活動は、電気機械、電子部品・デバイスが減少するなど、足踏み。 観光は、観光地への入込客振るわず、盛り上げりを欠く。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、情報通信業、卸・小売業で新規求人数が増加するなど、持ち直しの動き。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 北陸 】 北陸の景況は、公共工事が減少傾向にあるものの、輸出が上向き、生産活動が持ち直すなど、ややや上向き。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽自動車ともに減少したもの、大型小売店販売が増加するなど、一部に持ち直しの動き。住宅建築は、持家、分譲住宅が減少したものの、貸家が増加するなど、下げ止まりの動き。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、国、独立行政法人等が減少するなど、減少傾向。輸出は、地場産業の眼鏡・眼鏡枠が増加したほか、一般機械、電気機器が増加し、上向き。 生産活動は、電気機械が増加したほか、医療品が高水準の生産を持続するなど、緩やかな持ち直し。 観光は、温泉地の入込客が振るわず、盛り上がりを欠く。 雇用は、卸売業、小売業、情報通信業などで新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、基調は緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 東海 】 東海の景況は、住宅建築が低調になったものの、個人消費、輸出が持ち直すなど、緩やかながら持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車とも減少したものの、百貨店販売、スーパー販売ともに増加するなど、一部に持ち直しの動き。住宅建築は、貸家は増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、低調。設備投資は、一部に投資計画を積み増す動きがみられるものの、総じて横ばい圏内の動き。公共工事は、国が増加したもの、県、市町村が減少するなど、弱含み。輸出は、輸出機械、半導体等電子部品が増加するなど、緩やかな持ち直し。 生産活動は、情報通信機器が増加したもの、化学が減少するなど、横ばい圏内の動き。 観光は、観光地の入込客数が振るわず、足踏み。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、所定労働時間も増加するなど、緩やかながら回復の動き。 先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 【 近畿 】 近畿の景況は、輸出が回復に向けた動き、個人消費が持ち直している一方、住宅建築が低調となるなど、全体としては横這い。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売も飲食料品を中心に増加するなど、一部に持ち直しの動き。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少し、低調。設備投資は、大企業に加え、中小企業も投資計画を積み増す動きがみられるなど、持ち直し。公共工事は、独立行政法人等、府県、市町村が減少し、弱含み。輸出は、アジア、米国、EU向けともに増加し、緩やかながら回復に向けた動き。 生産活動は、輸送機械が増加したものの、窯業・土石業が減少するなど、横ばい圏内の動き。 観光は、ホテルの客室稼働率が上昇するなど、持ち直し。 雇用は、新規求人数が増加したほか、現金給与総額が増加するなど、持ち直しの動き。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 中国 】 中国の景況は、住宅建築が弱含んでいるものの、輸出、生産活動が持ち直すなど、持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車とも減少したほか、百貨店販売、スーパー販売ともに減少するなど、低調。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少し、弱含み。設備投資は、製造業を中心に投資計画を積み増す動きがみられるものの、総じて横ばい圏内の動き。公共工事は、国、独立行政法人等が増加したものの、県、市町村が減少し、一進一退。 輸出は、自動車、アジア向けの鉄鋼が増加するなど、持ち直しの動き。 観光は、温泉地、観光地の入込客数が減少するなど、盛り上がりを欠く。 雇用は、有効求人倍率が上昇するなど、緩やかながら回復に向けた動き。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 四国 】 四国の景況は、公共工事が増加したもの、輸出が足踏み、個人消費が弱含みなど、横ばい圏内。 個人消費は、大型小売店販売でセールの不振から衣料品や身の回り品が低調となったほか、乗用車販売も普通・小型自動車、軽乗用車ともに減少するなど、弱含み。住宅建築は、貸家、分譲住宅が増加したものの、持家が減少し、減少基調。設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられ、持ち直し。公共工事は、国、県、市町村が増加したものの、横ばい圏内の動き。輸出は、船舶が増加したものの、紙類および同製品、輸送機械が減少するなど足許減少。 生産活動は、輸送機械が増加したものの、電気機械が減少し、横這い圏内の動き。 観光は、温泉地、観光地への入込客が振るわず、盛り上がりを欠く。 雇用は、所定外労働時間が増加したものの、製造業、卸売業などで新規求人数が減少し、回復に向けた動きが一服。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 九州 】 九州の景況は、公共工事が減少傾向にあるものの、輸出、生産活動が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車とも減少したものの、スーパー販売で飲食料品を中心に好調となるなど、一部に持ち直しの動き。住宅建築は、貸家、分譲住宅が増加するなど、横ばい圏内の動き。設備投資は、製造業で電気自動車関連、非製造業で大型不動産などの投資計画を積み増す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、独立行政法人等、県が減少するなど、減少傾向。輸出は、一般機械、船舶が増加するなど、持ち直し。 生産活動は、電気機械、電子部品・デバイスが増加するなど、やや上向き。 観光は、温泉地や観光地への入込客が増加するなど、上向き。 雇用は、建設業、製造業で新規求人数が増加したほか、所定外労働時間、現金給与総額が増加するなど、持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 【 沖縄 】 沖縄の景況は、個人消費、観光が回復に向けた動きにあるなど、拡大。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車とも減少したものの、大型小売店販売で衣料品、食料品を中心に増加するなど、回復に向けた動き。住宅建築は、持家、貸家が減少したものの、分譲住宅が増加し、持ち直しの動き。設備投資は、建築着工床面積が減少するなど、足許減少。公共工事は、市町村が増加したものの、国、独立行政法人等、県が減少するなど、足許減少。輸出は、石油製品、鉄鋼が減少したものの、金属鉱およびくずが増加し、足許増加。 生産活動は、横這い圏内の動き。 観光は、国内客、外国人客ともに増加し、好調。 雇用は、有効求人倍率が低下したほか、現金給与総額も減少するなど、回復に向けた動き。 先行きは、拡大の動きが続くとみられている。 協力:一般社団法人全国地方銀行協会
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