2013年11月地方経済の状況

【 総評 】～緩やかな回復～

【 北海道 】

北海道の景況は、生産活動が持ち直し、輸出、観光が回復するなど、持ち直しの動き。

個人消費は、乗用車販売が普通・小型乗用車ともに増加したほか、百貨店販売も秋物衣料品、飲食料品が増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅が増加し、持ち直し。設備投資は、小売業、エネルギー関連で投資計画を積み増す動きがみられるなど、緩やかな持ち直し。公共工事は、補正予算の執行などに伴う増加から、持ち直し。輸出は、韓国向けの石油製品、米国・ベトナム向けの魚介類が増加し、回復。

生産活動は、鉄鋼、一般機械が増加し、緩やかな持ち直し。

観光は、外国人客を中心に増加するなど、回復に向けた動き。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数が増加するなど、持ち直し。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。 

【 東北 】

東北の景況は、個人消費、観光が持ち直し、公共工事が回復に向けた動きにあるなど、持ち直し。

個人消費は、乗用車販売が増加したほか、百貨店販売で秋物衣料品を中心に増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、被災地での建替え需要から、持家、貸家が増加し、回復に向けた動き。設備投資は、震災関連の復旧・復興に伴う投資が増加し、緩やかな持ち直し。公共工事は、震災関連の復旧・復興工事が増加し、回復に向けた動き。輸出は、鉄鋼、米国・中国向けの輸送機械が増加し、持ち直し。

生産活動は、電子部品・デバイスが減少したものの、非鉄金属、電気機械が増加し、上向き。

観光は、観光地、温泉地への入込客が増加するなど、緩やかな持ち直し。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、建設業、小売業、製造業で新規求人数が増加するなど、緩やかな改善。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。

【 関東 】

関東の景況は、輸出、生産活動、雇用情勢が持ち直し、住宅建築が回復に向けた動きにあるなど、持ち直し。

個人消費は、乗用車販売が増加したほか、百貨店販売で秋物衣料品、高額商品も増加するなど、持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、回復に向けた動き。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、緩やかな持ち直し。公共工事は、独立行政法人等、都県、市町村が増加するなど、増加基調。輸出は、自動車、石油製品が増加するなど、持ち直し。

生産活動は、電子部品・デバイスが減少したものの、電気機械、輸送機械が増加するなど、緩やかな持ち直し。

観光は、温泉地の入込客が伸び悩むなど、盛り上がりを欠く。

雇用は、建設業、製造業で新規求人数が増加したほか、完全失業率が改善するなど、持ち直し。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。 

【甲信越 】

甲信越の景況は、個人消費、住宅建築、輸出が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。

個人消費は、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽自動車ともに増加したほか、大型小売店販売で秋物衣料品、家電品が増加するなど、持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、持ち直し。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、上向き。公共工事は、国、市町村が増加し、増加基調。輸出は、鉄鋼のくず、パルプおよび古紙が増加するなど、持ち直し。

生産活動は、一般機械、電気機械が増加し、緩やかな持ち直し。

観光は、富士山を中心に観光客が増加するなど、上向き。

雇用は、製造業、建設業、卸・小売業で新規求人数も増加するなど、緩やかな改善。

先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 

【 北陸 】

北陸の景況は、個人消費、公共工事が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。

個人消費は、大型小売店販売が高額商品を中心に増加したほか、乗用車販売も普通・小型乗用車、軽乗用車ともに増加するなど、持ち直し。住宅建築は、持家、貸家が増加し、緩やかな持ち直し。設備投資は、一部に設備投資計画を積み増す動きがみられるなど、上向き。公共工事は、県、市町村、北陸新幹線関連工事に伴い独立行政法人等が増加するなど、持ち直し。輸出は、地場産業の眼鏡枠・眼鏡が減少したものの、一般機械、電気機械が増加し、緩やかな持ち直し。

生産活動は、医薬品が高水準の生産を持続したほか、電気機械、輸送機械も増加するなど、上向き。

観光は、温泉地の入込客が減少するなど、盛り上がりを欠く。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も製造業、医療・福祉、サービス業で増加するなど、緩やかな持ち直し。

先行きは、緩やかな持ち直しで推移するとみられている。 

【 東海 】

東海の景況は、輸出が持ち直し、住宅建築が回復に向けた動きにあるなど、持ち直し。

個人消費は、乗用車販売が増加したほか、百貨店販売で高額商品が増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、回復に向けた動き。設備投資は、一部に投資計画を積み増す動きがみられるなど、持ち直し。公共工事は、独立行政法人等、市町村が増加し、持ち直し。輸出は、自動車、自動車部品、一般機械が増加し、持ち直し。

生産活動は、窯業・土石製品、石油・石炭製品が増加し、持ち直し。

観光は、温泉地、観光地の入込客数が増加するなど、緩やかな持ち直し。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も増加するなど、緩やかな持ち直し。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。
【 近畿 】

近畿の景況は、個人消費、住宅建築が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。

個人消費は、乗用車販売が増加したほか、大型小売店販売が飲食料品を中心に増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、持ち直し。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、独立行政法人等、県、市町村が増加し、持ち直し。輸出は、半導体などの電子部品、科学光学機器が増加し、緩やかな持ち直し。

生産活動は、金属製品、電気機械が増加するなど、緩やかな持ち直し。

観光は、ホテルの宿泊客数が増加するなど、持ち直し。

雇用は、新規求人数が増加するなど、緩やかな改善の動き。

先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 

【 中国 】

中国の景況は、輸出、生産活動が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。

個人消費は、大型小売店販売が百貨店販売、スーパー販売ともに振るわなかったものの、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽自動車ともに増加するなど、上向き。住宅建築は、貸家が減少したものの、持家、分譲住宅が増加し、持ち直し。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、国、独立行政法人等、市町村が増加するなど、持ち直し。輸出は、鉄鋼、化学、北米・欧州向けの自動車が増加し、持ち直し。

生産活動は、化学、石油製品が増加し、持ち直し。

観光は、温泉地、観光地への入込客数が増加するなど、持ち直し。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数、所定外労働時間も増加するなど、持ち直し。

先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。

【 四国 】

四国の景況は、個人消費が持ち直し、住宅建築が回復に向けた動きにあるなど、持ち直し。

個人消費は、乗用車販売が増加したほか、大型小売店販売も秋物衣料品や高額商品で動きがみられるなど、持ち直し。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸家が増加し、緩やかながら回復に向けた動き。設備投資は、製造業を中心に投資計画を積み増す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、国、県、市町村が増加し、底固い動き。輸出は、輸送用機器、絶縁紙をはじめとする特殊工業紙が増加したものの、石油製品、船舶が減少し、横這い圏内の動き。

生産活動は、電気機械が増加したものの、一般機械が減少し、横這い圏内の動き。

観光は、ホテル・旅館の稼働率が上昇したほか、観光地の入込客も増加するなど、緩やかな持ち直し。

雇用は、製造業、医療・福祉などで新規求人数が増加するなど、改善の動き。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。 

【 九州 】

九州の景況は、輸出、生産活動が持ち直し、公共工事が回復に向けた動きになるなど、持ち直し。

個人消費は、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車ともに増加したほか、大型小売店販売も百貨店販売、スーパー販売ともに増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、分譲住宅が減少したものの、持家、貸家が増加し、持ち直し。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、上向き。公共工事は、県、市町村が増加し、回復に向けた動き。輸出は、一般機械、輸送機械が増加するなど、緩やかな持ち直し。

生産活動は、電子部品・デバイスが減少したものの、情報通信機械、食料品が増加し、持ち直し。

観光は、観光地の入込客が増加するなど、緩やかな持ち直し。

雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、サービス業、医療・福祉、建設業で新規求人数が増加するなど、緩やかな持ち直し。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。 

【 沖縄 】

沖縄の景況は、個人消費、公共工事、観光が回復に向けた動きにあるなど、回復。

個人消費は、大型小売店販売が衣料品、食料品を中心に増加、乗用車販売も増加したほか、家電品販売が太陽光発電システム、エアコン、冷蔵庫、洗濯機が増加するなど、回復に向けた動き。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、緩やかな回復。設備投資は、建築着工床面積が増加するなど、緩やかな回復。公共工事は、独立行政法人等が増加するなど、回復に向けた動き。輸出は、鉄鋼、電気機器、パルプおよび古紙が増加し、上向き。

生産活動は、横這い圏内の動き。

観光は、国内客に加え、中国、台湾、韓国からの外国人客が増加するなど、回復。

雇用は、完全失業率が改善したほか、有効求人倍率も上昇するなど、緩やかながら回復に向けた動き。

先行きは、回復の動きが続くとみられている。