経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地方経済天気図(2013年4月) |
2013年 4月 25日(木曜日) 00:00 | |||
2013年4月地方経済の状況 【 総評 】~景気は緩やかな持ち直し~ 【 北海道 】 北海道の景況は、公共工事、観光が持ち直すなど、上向き。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、百貨店販売が大雪の影響による来店客の落込みから振るわなかったものの、スーパー販売が飲食料品や防寒用品を中心に増加するなど、上向き。住宅建築は、大雪の影響による工期の遅れから、持家、貸家、分譲住宅ともに減少し、足踏み。設備投資は、エネルギー関連で投資計画を積み増す動きがみられるなど、緩やかな持ち直し。公共工事は、上向き。輸出は、米国向けの自動車部品、中国、台湾向けの鉄鋼が増加し、持ち直し。 観光は、外国人客が増加するなど、持ち直し。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、上向きで推移するとみられている。
【 東北 】 東北の景況は、生産活動が上向き、住宅建築、公共工事が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車ともに減少したほか、大雪の影響による来店客の落込みから、大型小売店販売も減少するなど、足踏み。住宅建築は、被災地での建替え需要から、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、持ち直し。設備投資は、震災関連の復旧・復興に伴う投資が増加し、緩やかな持ち直し。公共工事は、震災関連の復旧・復興工事が増加し、回復に向けた動き。輸出は、非鉄金属、船舶、石油製品が増加し、下げ止まり。 生産活動は、一般機械、電気機械が増加し、上向き。 観光は、観光地、温泉地への入込客が振るわず、盛り上がりを欠く。 雇用は、新規求人数が震災関連の復旧・復興工事に伴い建設業で増加するなど、緩やかな改善。 先行きは、緩やかな持ち直しで推移するとみられている。 【 関東 】 関東の景況は、個人消費が上向き、生産活動が下げ止まるなど、やや上向き。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、スーパー販売も減少したものの、百貨店販売が高額商品や衣料品などで増加するなど、上向き。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持家、貸家が減少し、足踏み。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、持ち直し。公共工事は、国、都県、市町村が減少し、足許減少。輸出は、中国向けの一般機械が減少したものの、米国向けの輸送機械が増加し、一進一退。 生産活動は、鉄鋼、輸送機械が増加するなど、下げ止まり。 観光は、温泉地、ホテルの宿泊客数が増加するなど、下げ止まりの兆し。 雇用は、完全失業率が悪化したほか、新規求人数が減少するなど、足踏み。 先行きは、上向きで推移するとみられている。
【甲信越 】 甲信越の景況は、生産活動が下げ止まり、住宅建築、輸出が上向くなど、下げ止まり。 個人消費は、大型小売店販売が衣料品、食料品を中心に減少したほか、乗用車販売も減少するなど、足踏み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、上向き。設備投資は、非製造業の一部で前年の大型投資の反動から投資額が減少するなど、足踏み。公共工事は、災害復旧工事や北陸新幹線関連工事の一巡から、減少基調。輸出は、鉄鋼が増加し、やや上向き。 生産活動は、電子部品・デバイス、輸送機械が増加するなど、下げ止まり。 観光は、温泉地、スキー場の入込客が増加するなど、底入れ。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も増加するなど、やや改善。 先行きは、上向きで推移するとみられている。 【 北陸 】 北陸の景況は、輸出が弱含んだものの、設備投資が上向くなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売が衣料品を中心に増加するなど、上向き。住宅建築は、貸家が減少したものの、持家、分譲住宅が増加するなど、一進一退。設備投資は、製造業で震災以降抑制してきた投資を再開する動きがみられ、上向き。公共工事は、北陸新幹線関連工事が増加し、下げ止まり。輸出は、一般機械、地場産業の眼鏡枠・眼鏡が減少し、弱含み。 生産活動は、医薬品が高水準を持続したものの、金属製品、電気機械が減少し、横這い圏内の動き。 観光は、温泉地の宿泊客数が振るわず、低調。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も増加するなど、やや改善。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。
【 東海 】 東海の景況は、個人消費、輸出が上向き、生産活動が下げ止まるなど、やや上向き。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売が高額商品や衣料品を中心に増加し、上向き。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、持ち直し。設備投資は、投資計画に慎重姿勢がみられるなど、足踏み。公共工事は、県、市町村が減少し、足踏み。輸出は、自動車、自動車部品が増加し、上向き。 生産活動は、鉄鋼、輸送機械が増加するなど、下げ止まり。 観光は、温泉地、観光地の入込客数が振るわず、足踏み。 雇用は、新規求人数が増加するなど、緩やかな持ち直し。 先行きは、上向きで推移するとみられている。 【 近畿 】 近畿の景況は、設備投資、生産活動が上向くなど、下げ止まり。 個人消費は、大型小売店販売が食料品、衣料品を中心に減少したほか、乗用車販売も減少するなど、足踏み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅が増加し、上向き。設備投資は、中小企業、大企業で投資計画を積み増す動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、国、独立行政法人等が増加したものの、県、市町村が減少し、横這い圏内の動き。輸出は、電気回路機器、科学光学機器が減少するなど、一進一退。 生産活動は、鉄鋼、輸送機械などが増加し、上向き。 観光は、温泉地、観光地の入込客数が増加するなど、やや上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇するなど、緩やかな改善。 先行きは、上向きで推移するとみられている。
【 中国 】 中国の景況は、輸出が横這い、個人消費が足踏みとなるなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、乗用車販売が減少したほか、大型小売店販売が百貨店販売、スーパー販売ともに振るわず、足踏み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに減少し、伸び悩み。設備投資は、製造業で投資計画に慎重姿勢がみられるなど、足踏み。公共工事は、独立行政法人等、市町村が増加し、上向き。輸出は、鉄鋼が増加したものの、半導体製造装置、化学製品が減少し、横這い圏内の動き。 観光は、温泉地、観光地への入込客数が増加するなど、底入れ。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も増加するなど、緩やかな改善の動き。 先行きは、上向きで推移するとみられている。 【 四国 】 四国の景況は、生産活動が横這い、住宅建築が足踏みとなるなど、横這い圏内の動き。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車ともに減少したものの、大型小売店販売で高額商品や衣料品が増加するなど、上向き。住宅建築は、持家が増加したものの、貸家、分譲住宅が減少し、足踏み。設備投資は、製造業を中心に投資計画を積み増す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、独立行政法人等が増加したものの、国、県、市町村が減少し、足踏み。輸出は、船舶、化学製品が増加するなど、上向き。 生産活動は、一般機械、輸送機械が増加したものの、窯業・土石製品が減少するなど、横這い圏内の動き。 観光は、温泉地、観光施設の入込客数が振るわず、盛り上がりを欠く。 雇用は、卸売業、製造業で新規求人数が増加したほか、有効求人倍率も上昇するなど、上向き。 先行きは、横這い圏内で推移するとみられている。
【 九州 】 九州の景況は、輸出が弱含んでいるものの、公共工事、雇用情勢が持ち直すなど、やや上向き。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、百貨店販売が増加するなど、一進一退。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、緩やかな持ち直し。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、下げ止まり。公共工事は、国、県が増加し、緩やかな持ち直し。輸出は、一般機械、中国向けの自動車が減少し、弱含み。 生産活動は、鉄鋼、金属製品が増加したものの、情報通信機械、電子部品・デバイスが減少し、横這い圏内の動き。 観光は、観光地、温泉地の入込客が増加するなど、上向き。 雇用は、建設業、卸・小売業で新規求人数が増加するなど、緩やかな持ち直し。 先行きは、上向きで推移するとみられている。
【 沖縄 】 沖縄の景況は、住宅建築、公共工事、観光が持ち直すなど、回復の動き。 個人消費は、スーパー販売が食料品や衣料品などで減少したものの、百貨店販売が食料品を中心に増加したほか、家電品販売、乗用車販売も増加するなど、持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅が増加し、回復に向けた動き。設備投資は、建築着工床面積が増加し、上向き。公共工事は、国、県、市町村が増加し、緩やかな回復。輸出は、鉄鋼、石油製品、再輸出品が増加し、持ち直し。 観光は、国内客に加え、台湾、韓国からの外国人客が増加するなど、回復に向けた動き。 雇用は、完全失業率が改善したほか、平均現金給与総額が増加するなど、持ち直し。 先行きは、回復の動きが続くとみられている。 協力:一般社団法人全国地方銀行協会
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