総務省が31日発表した6月の2人以上世帯の家計調査によると、1世帯当たりの消費支出は26万9810円と、物価変動を除いた実質で前年同月比1.6%増加したと各紙が報じた。5カ月連続で前年水準を上回った。エコカー補助金の効果が続き、自動車購入費が増えた。住宅の改修工事費も伸び、総務省は住宅エコポイント終了前の駆け込み需要があったと見ている。一方でテレビの購入は落ち込んだ。
各紙によれば野村ホールディングスの渡部賢一グループ最高経営責任者と柴田拓美最高執行責任者は26日、企業の公募増資を巡るインサイダー取引問題で傘下の野村証券による情報漏えいが相次いで発覚したことを受け、辞任する方針を固めた。トップ2人が同時に辞任する異例の事態となる。
各紙によれば医療機器大手のテルモは26日、オリンパスに対して経営統合を提案したと発表した。損失隠しの発覚で自己資本が目減りしたオリンパスへの500億円出資と、両社の持ち株会社の設立を持ち掛ける内容。資本・業務提携でオリンパスと合意に向けた最終調整に入り先行するソニーに対し、巻き返しを図る。上場企業が、企業の合併・買収で合意しないうちに、統合を提案したことを公表するのは異例だという。