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煙の中でも視界確保 高周波で新技術、救助に活用へ NTTなど 印刷
2015年 9月 04日(金曜日) 21:31

NTTは1日、携帯電話で使われている電波より1000倍程度高い周波数の「テラヘルツ波」を利用し、煙の中でも視界を確保する基礎技術を、東京理科大と開発したことを明らかにしたと各紙が報じた。2020年代半ばの実用化を目指しており、実現すれば、煙のこもる火災現場などでの救助活動の迅速化に役立ちそうだ。テラヘルツ波の「照明」で対象を照らし、専用カメラを内蔵した眼鏡型端末で映像を見る使い方を想定している。煙の粒子が空気中を漂う火災現場では、通常の光は粒子に反射して散ってしまい、煙の奥まで届かないため見通しが悪くなる。これに対し、波長の長いテラヘルツ波を使うと、煙の粒子に反射せず、遠くまで届く「照明」が可能になる。