業績不振の半導体大手ルネサスエレクトロニクスは10日、官民ファンドの産業革新機構と、ルネサスから半導体を購入しているトヨタ自動車やパナソニックなど製造業８社から、計1500億円の出資を受け入れる経営再建策を発表したと各紙が報じた。このうち1380億円強を革新機構が出資して株式の３分の２を握り、再建を主導する。将来、さらに資金が必要になれば革新機構が500億円を上限に追加支援する。ルネサスは、自動車やデジタル家電を制御する半導体「マイコン」で強みを持つ。今後も成長事業と見込むマイコンの技術研究開発や設備投資に出資金を充て、経営再建の軸とするという。