トヨタ自動車は14日、ステアリングシステムなどに不具合があるとして、ハイブリッド車「プリウス」など13車種で計151万8098台（2000年８月～11年12月製造）のリコール（回収・無償修理）を国土交通省に届け出たと各紙が報じた。国内の一度のリコールでは過去最多。欧米などの海外分も含めると14車種で約277万台に上る。国交省によると、不具合は２種類。一つ目はステアリングに関するもので、ハンドルの動きを前輪に伝えるシャフトの一部に強度の弱いものがあり、低速時にハンドルを目いっぱい強く切る操作を繰り返すとがたつきが発生する。使用を続けた場合、ハンドルが利かなくなる恐れがある。　二つ目は、ハイブリッドシステムの電気モーターに流れる電流の電圧などを変えるインバーターの冷却装置の一部に傷が付いたものがあり、装置が停止する可能性がある。警告灯が点灯するなどし、最悪の場合は走行不能になるという。