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秋葉原特集 |
今号から日本が誇る新カルチャー都市・アキバの魅力を紹介する「アキバNavi」がスタート。女子大生がパソコン・ゲーム・アニメといったアキバのディープな魅力を発掘。ほかにもグルメ情報やアキバ的最新テクノロジーなども登場。最先端のアキバ情報が満載だ。(東方通信社発行、月刊『eコロンブス』の転載) アキバ発掘隊がディープに発見!! ①レトロゲームフレンズ ※数字はマップの番号です
懐かしいゲームの数々にビックリ!! サーチしたのは本誌「eコロ」の特派記者で女子大生の島崎礼子さん(早稲田大)と春原葵さん(慶應大)たち。みずから「アキバ発掘隊」と名乗り突撃取材。アキバのサブカルにはめっぽう強いふたりだ。 さっそく出かけたのが秋葉原駅前からすこし離れたビルの2階にある『レトロゲーム フレンズ』。中古ソフト専門のゲームショップとして、今から10年前に開店した老舗です。店は2階と3階に分かれていて、2階ではファミコンやセガサターンといった、レトロなゲームのソフトが所狭しと並べられています。店長さんによれば、スーパーファミコン、バーチャルボーイ、任天堂64、ゲームボーイ、ゲームボーイアドバンス、ゲームウォッ チ、セガマークⅢ、メガドライブ、ゲームギアなど、とにかく昔のゲームならほとんど扱っているそうです。その数、1万点以上というからオドロキです。 値段を見ると、数百円のものから高いものでは50万円を超えるものまであります。価格帯の幅広さに驚くのですが、この販売価格は何を基準にしているのでしょうか。 「中古品のゲームソフトの場合、値段が高いから良いゲーム、というわけではなくて、希少価値によって値段が決まってきます。今日出会えたものにふたたび出会えるとはかぎらないので、出会いの価値が値段になっているんです。この世界では『プレミア』よりも『レア』なモノが重宝されます。だから、なかには数万円でも喜んで買っていく人がいます」と佐藤公貞店長。 中古品でも品質第一 レトロゲームのソフトを扱う店は秋葉原だけでも数店あります。大きなスペースで品揃えを充実させているショップや価格で勝負するショップなど、いろいろあるそうですが、フレンズさんは「ココに来ればよそにはないものがある、と思ってもらえるよう工夫をしている」そうです。たとえば品揃えに関しては、購入しやすく値頃感のある中間価格帯の品揃えを強化しているそうです。 驚いたのは商品の品質を上げるための作業です。買い取った商品がふたたび店頭に並べられるまでのプロセスを、実際に見せてもらいました。 まずは、無水アルコールに浸した綿棒で金属端子についたゴミやホコリを拭き取ります。その後、動作確認を行い、チェックが済めば包装し値段をつけ、商品棚に陳列します。店舗の一角で行うこの作業は、すべて手作業で時間をかけて行われています。一点モノのアンティーク品に丁寧な磨きをかけるという感じでした。 まさに職人芸、丁ねいな仕事のおかげで、フレンズさんには状態の良いソフトが持ち込まれることが多いそうです。
ゲーム音楽CDが人気 3階ではゲーム音楽のCDを扱っています。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといった人気ソフトから、コンピレーションアルバムまで、ひと棚すべて音楽CDで埋め尽くされています。それにしてもゲーム音楽って、どれくらい聞く人がいるんでしょうか。 「子どもの頃にテレビゲームで遊びまくっていた人たちが、懐かしがって買っていきます。ゲーム音楽といっても、そのジャンルはロック・ジャズ・クラシックから実験的な音楽まで実に多彩です。音楽的にも完成度の高いものが少なくありません。これからはゲーム音楽にも力を入れていきたいですね」と佐藤店長は話す。 新しいものがあふれる街アキバで、変わらぬ価値を生み出しつづける「レトロゲーム フレンズ」。多くの中古ゲームコレクターに愛されつづける店舗は、ゲームというワクを超え、一期一会なモノとの出会いへの愛着に溢れた空間でした。 レトロゲームフレンズ ●東京都千代田区外神田6-14-13 ゆで太郎外神田ビル2F/3F ●103-5812-2471 ●営業時間:11:00~20:00 ●交通アクセス 東京メトロ銀座線「末広町」駅 4番出口より徒歩1分
②スーパーポテト秋葉原店 中央通り、ソフマップ一号店の裏の通りにあるビルの3~5階。ファミコンの音楽を流しているのですぐにわかる。品揃えは秋葉原でも随一。各種ゲーム機のソフトはもちろん、ファミコンからスーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジンなどのレトロゲーム機本体も豊富に取り揃えている。最近の作品の品揃えも充実してる。任天堂DSの「ドラゴンクエストVI幻の大地」は2980円~販売。ちなみに、5階はレトロゲーム専門のゲームセンターになっていて、懐かしのゲームで遊ぶことができるようになっている。 103・5289・9933
③テレオンSound110 大迫力のオーディオで感じちゃった!! つぎなるは、音楽の秋ということで、オーディオを専門に扱う「テレオン第2店 Sound 110」(サウンド・ワンテン)を訪ねてみました。 このお店はフロアが5階あって、各フロアに、価格別、カテゴリー別に商品を展示しています。サウンド・ワンテンという店名は、初心者から上級者まで、オーディオのことなら1から10まで何でも揃う店ということで、ネーミングしたそうです。事実、1階には、初心者でも入りやすいよう、カラフルでポップなデザインのスピーカーや、入門編のオーディオ機器がズラリと並んでいます。赤や黄色のスピーカーに思わず私たちも「かわいい!」とはしゃいでしまいました。「気軽にお店に来てもらうためのための工夫です」と倉田店長はいいます。 500万の音を体験!! フロアを上がるとフン囲気は一変します。2階はホームシアター用のフロアで、ライブ映像や映画などを楽しむためのオーディオを取り揃えています。 3Fはアクセサリーのフロアで、ケーブルや電源プラグ、コンセント、インシュレーターなどを販売しています。驚いたのはその価格です。たとえば、オーディオ用ケーブルなどは最高級のものではわずか1神で20万円以上します。どうしてこんなに高いんでしょうか。 ケーブルは基本的に銀や銅でつくられているのですが、その純度や構造によって大きく値段が変わってきます。純度が高ければ高いほど電気抵抗が減るので、音も良くなるというわけです。たかがケーブルと思うかもしれませんが、モノによってはオドロクほど音が変わります」 4階はハイエンドオーディオのコーナー。数十万円以上の高級オーディオ機器が並び、1階とはまた違ったフン囲気が漂います。 オススメは5階の試聴室です。室内にはビックリするほどハイエンドなオーディオ機器ばかり。予約すれば試聴できるそうです。CDプレーヤー、アンプ、スピーカー、さらにはケーブルまで組み合わせを決められるので「自分の求める最高の音」が体感できます。実際に音を聞かせてもらいました。クラシックやジャズボーカルを聞いてみると、バイオリンの弦の摺れる音やボーカルの息遣いまでが、リアルに伝わってきます。 「オーディオの再生音と生音の違いはピアニッシモの表現だと思います。それをいかに表現できるか、そのあたりがハイエンドオーディオのダイゴ味だと思います」
多様化するニーズ ところで、最近のオーディオ市場の景気はどうなっているのでしょうか。 「昔はオーディオを選ぶ際にスペック重視で高級品を求める方が多かったのですが、最近は聞いた感覚を重視する人が多くなっています。その分、こちらもそういったニーズに応えられるだけの知識が求められます。最近は団塊の世代で、じっくり音楽を楽しもうとオーディオの世界に興味を持つ人が増えています」 これまで敷居が高くて入りずらかったオーディオ専門店でしたが、今回の取材で、気軽に入っても大丈夫だということを実感しました。 「今後の課題はいかに若い世代にオーディオの楽しさをPRしていくか。そのため、専門性と入りやすさを兼ね備えた店舗を心がけています。初心者の方でも好きなCD2枚と嫌いなCD1枚を持ってきていただければ、予算に応じてご提案させていただきます。ヘッドフォンではなく、スピーカーから出るより良い音を体験してください」。
テレオン第2店Sound110 ●東京都千代田区外神田1-5-11 ●103-3251-5535(代表) ●営業時間:平日10:30~20:00 日・祭日 10:00~19:30 ●交通アクセス JR「秋葉原」駅 電気街口より徒歩2分 ④ダイナミックオーディオ 秋葉原で30年以上続く老舗オーディオ専門店。店舗は6フロアからなり、「ピュアオーディオ・スタンダード」(1F)「ワールド・コンポーネント」(2F)「アナログ・サウンド&中古品フロア」(3F)「ヨーロピアン・サウンド」(4F)「アメリカン・サウンド」(5F)「スペシャル・セレクト・コンポーネント」(7F)といった構成になっている。各フロアには専門の担当スタッフがいて、好みに応じてアドバイスしてくれる。視聴室ではハイエンドなオーディオを体験できる。 03・3252・2001 |