2010年 7月 16日(金曜日) 14:02 |
関東地方北部に位置し、総面積は6408平方㌔㍍と関東地方で最大。人口は約200万人と関東で一番少ない。西は足尾山地を境に群馬県、北は帝釈山脈を境に福島県とそれぞれ接しており、それらの山地の間には那須火山帯がある。那須野が原台地と鬼怒川流域の県中央部は平地になっている。
広大な面積、豊かな自然環境を生かして農業が盛んに行われている。稲作が中心だが、イチゴの収穫量は40年以上連続日本一となっており、栃木の特産品として定着している。イチゴに関しては「とちおとめ」などの品種が有名だ。そのほか、かんぴょうの生産量も日本一で、全国の9割以上を占める。また、北部の那須地域では酪農も盛んに行われており、生乳の生産量が全国2位、食肉用牛の飼育頭数が全国6位となっている。一方、工業も盛んで製造品出荷額等は全国12位を誇る。かつて栄えた足尾銅山は1973年に閉山している。
観光地としては、日光・鬼怒川、塩原、那須高原が中心となっている。日光はユネスコ世界遺産に登録された日光二荒山神社、日光東照宮、日光山輪王寺からなる「日光の社寺」を始めとして、奥日光にある日本三大名瀑のひとつである華厳ノ滝や、中禅寺湖なども紅葉の名所・景勝地として人気を呼んでいる。日光街道、例幣使街道、会津西街道の3街道にまたがり、約37㌔㍍にわたる杉並木も、国の特別史跡と特別天然記念物の指定を受け、世界一長い並木道としてギネスブックにも登録された名所のひとつとなっている。また、鬼怒川は首都圏からアクセスもよく、箱根、熱海と並ぶ人気の温泉地でもあり、多くの観光客が訪れる。塩原、那須高原も、多様な泉質と豊富な湯量を誇る温泉地として有名だ。県庁所在地である宇都宮市は餃子の消費額が日本一ということで、餃子によるまちおこしが展開されている。各店舗がオリジナリティに富んだ餃子を提供しているので、食べ歩きなどに訪れる観光客が増加し、週末ともなると行列ができている。
|
最終更新 2010年 9月 13日(月曜日) 15:40 |