大正、昭和初期に叙情的な美人画や商業デザインを数多く手掛けた竹久夢二(1884~1934年)の作品計約230点を紹介する「竹久夢二展~大正ロマン・時代を彩った女性たち~」(同実行委員会=福井市美術館、福井新聞社、福井テレビ主催)が16日、同美術館で始まった。肉筆の美人画や晩年に訪れた欧米でのスケッチ、素描がずらり。グラフィックデザイナーの先駆けとしても活躍した夢二ならではの色鮮やかな雑誌や楽譜の表紙絵、本の装丁なども並んでいる。
北國新聞によれば生漆に夏の日差しを浴びせて精製する「天日黒目」の作業が21日、輪島市横地町の大徹八井漆器工房で始まり、陽光の下、職人が乳白色の漆をかき混ぜ、光沢のある黒色に仕上げた。天日黒目は生漆を上塗り用に精製する作業で、日光で水分を減らす。職人が交代で、お神酒をかけて清めたおけの漆を櫂で混ぜた。柔らかみが特徴の岩手県浄法寺町産の約14キロを2、3日間かけて精製するという。
古代からよみがえったハスの花「大賀ハス」が富山市の県自然博物園ねいの里で見頃を迎え、ピンク色の大輪の花が、来園者を楽しませている。大賀ハスは65年前、千葉市の縄文時代の遺跡から種が見つかり、植物学者の大賀一郎博士が、地元の小中学生らと調査していた。見つかった種は、発芽させて育てることに成功)し、千葉県の天然記念物に指定されている。ねいの里では2004年に7株を手に入れ、水辺の生態園で育てている。
夏至から数えて11日目の1日は、半夏生。福井新聞によればこの日にサバの丸焼きを食べる風習がある福井県大野市では30日、鮮魚店の軒先に焼き場が設けられ、店主らが熱気に顔を赤らめながら脂の乗ったサバをこんがりと焼き上げた。江戸時代、大野藩主が農繁期の農民を思いやり、飛び地のあった越前海岸から運んだサバを丸焼きにして食べさせたのが始まりとされる。
輪島市に夏を告げるアワビ、サザエの海女(あま)漁が1日、解禁されたと北國新聞社が報じた。海女約200人が舳倉島や七ツ島周辺に繰り出し、石川県無形民俗文化財にも指定されている伝統の素潜り漁で、夏の味覚採りに精を出した。