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在日新華僑
東方通信社発行 学苑報
加賀百万石の伝統を受け継いだ 北陸地方の小京都 |
2010年 7月 07日(水曜日) 23:34 | |
日本海沿岸に位置し、面積は4185平方㌔㍍、人口は約117万人。県庁所在地の金沢市は、江戸時代には加賀百万石の城下町として栄え、現在でも北陸地方の中心的な都市として機能している。今なお城下町の風情を残しており、街中には数多くの武家屋敷や寺院、用水、町家(奥に向かって細長い形をした伝統的な商店)などがある。また、04年に開館した金沢21世紀美術館は、建築物としてヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞し、全国的に話題を集めた。一般的な収蔵品のほか、空間を生かしたインスタレーション作品をはじめとした数多くの現代美術作品を体感できることで知られる。
観光地としては日本海に突き出た能登半島が有名だ。半島の南側は主に砂浜だが、北側には約30㌔㍍にわたって奇岩や断崖が連続する「能登金剛」やいくつもの棚田が連なる「白米千枚田」といった景勝地がある。 富士山、立山とともに日本三名山のひとつに数えられ、国定公園にも指定されている白山(標高2702㍍)も観光スポットのひとつ。動植物の宝庫としても有名で、鳥獣保護区に指定されている。 九谷焼、輪島塗をはじめとした伝統工芸も数多く受け継がれている。そのひとつが加賀友禅で、江戸時代に京都から移住してきた宮崎友禅斎が始めたといわれ、現在も着物の伝統的な染色法として使用されている。そのほか、全国の金箔生産のほぼ100㌫を生産していることでも知られる。 県南部には、粟津、片山津、山代、山中の4つの温泉からなる加賀温泉郷があり、日本有数の観光地となっている。その歴史は古く、1300年もの伝統があるといわれている。また、県南部の中心都市である小松は、建設機械のコマツや繊維産業などを抱える工業都市として発展を遂げてきた。 名物としては、小麦粉をまぶした鴨の煮付け「治部煮」や甘エビ料理、かぶらずしなどがある。
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最終更新 2010年 8月 03日(火曜日) 12:11 |