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きふきふ*ふるさと往来クラブ
在日新華僑
東方通信社発行 学苑報
倉敷や吉備路を巡って 昔話の世界にタイムスリップ |
2010年 7月 06日(火曜日) 15:30 | |
中国地方の南東部に位置する。北は中国山地、南は瀬戸内海に面しており、県内に大小様々な約90もの島を有する。面積は7113平方㌔㍍、人口は約196万人。北部を除くと、年間を通じて温暖で降水日数が少ない。「晴れの国」とよばれ、日照時間は年間約2000時間と長く、年間降水量は1100㍉㍍程度と非常に少ない。
児島湾の干拓事業によって干拓地に穀倉地帯が開発され、モモやブドウなどの栽培も盛んに行われてきた。大規模な港湾がなかったため、明治時代以降は工業化に遅れをとったが、第二次世界大戦後は倉敷市水島地区に大規模な石油化学コンビナートや製鉄所が建設され、水島臨海工業地帯として発展、瀬戸内工業地帯の中心となった。70年代以降には山陽新幹線の開通、瀬戸大橋の開通、岡山空港の開港が相次ぎ、現在では中国地方の交通の要衝となっている。 倉敷市は西日本を代表する工業都市であるとともに、倉敷川沿いの白壁の街並みが「美観地区」と呼ばれるなど、観光地としても有名である。もともと江戸幕府の代官所があったところで、今でも土蔵など古い街並みが残っている。この地の豪商大原孫三郎が、日本最初の西洋美術館でありエル・グレコの「受胎告知」を収蔵する大原美術館、ホテルを中心とした複合観光施設倉敷アイビースクエアなどの文化施設を整備した。大原家の屋敷もこの地区の一角にあり、その母屋は重要文化財に指定されている。 岡山市北西部から総社市にかけての一帯は吉備路と呼ばれ、観光ルートとなっている。田園地帯を通る自転車専用道沿いには、国宝の吉備津神社や古墳群をはじめ、日本人には馴染み深い昔話「ももたろう」の原形といわれる伝説「吉備津彦の温羅退治」にまつわる史跡が数多く残されている。 伝統的工芸品は備前焼、名物には瀬戸内の新鮮な海の幸を使ったバラばら寿司や「ママカリ寿司」、鰆料理、鯖寿司、白桃、マスカット、ピオーネなどの果物、キビ団子などが有名である。
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最終更新 2010年 10月 14日(木曜日) 16:23 |