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東方通信社発行 学苑報
北京の中秋節のイメージキャラクターに兎人形を選定 |
2010年 9月 16日(木曜日) 15:41 | |||
北京の中秋節のイメージキャラクターが、兎人形である「兔児爺」(ト ウーイェ)に選定されました。15日、北京無形文化遺産保護センターは北京五輪のマスコット「福娃(フーワー)」のデザイナーの1人である呉冠英氏がデザ インした「兔児爺」というイメージキャラクターを発表しました。 中秋節にこの「兔児爺」を祭るのは北京の伝統的な風俗です。しかし以前は「兔児爺」のイメージを泥人形だけにしており、メディアや多種類の文化製品と観光製品にはなっていませんでした。 そこで北京無形文化遺産保護センターの関係者は、「今回"兔児爺"を中秋節のイメージキャラクターにしたのは、"兔児爺"が地域的代表性を持つ民俗であるとともに、観賞の面白みも持ち、祝日にめでたい雰囲気を増すことができるからだ」と述べました。 ちなみにこの兎人形「兔児爺」は疫病を追い払う月からの使者とされています。 兔児爺(ウサギ人形)とは 「兔児爺」(トウーイェ)は昔から北京で中秋節を過ごす時に、子供たちが楽しむ玩具です。人々は月の宮殿にいる玉兔(ウサギ)と嫦娥(中国神話に登場する人物)の伝説を基に、玉兔を芸術化して泥人形に仕上げて楽しんできました。 この「兔児爺」については一般的に次のような故事がかなり広く伝わっています。 ある年、北京の城下で急に病が流行りだし、どの家からも患者が出ましたが、どんな薬を飲んでもよくなりません。これを知った嫦娥は人間社会のこの 情景を見て心を痛め、庶民の病を治すよう玉兎を地球に派遣しました。そこで玉兔ははじめは少女の姿へ化けて北京の街へ降り、一軒一軒を廻り病人をなおした のです。そこで人々は玉兔へ感謝するため、贈り物をしようと思いました。しかし玉兔は何も欲しがらずに、人々の服を借りて着るだけでした。そして玉兔は色 々は服を借りて、あるときは油売り、あるときは占い師…と男や女に姿を変え毎日現れたのです。さらに多くの人々を治すために玉兔は馬、鹿、そして獅子や虎 までを駆り出し、北京の城内や外をくまなく廻りました。こうして玉兔は北京から疫病を消し、月の宮殿へ帰っていきました。しかし北京の人々の心には玉兎の 素晴らしい思い出がいつまでも残りました。そこで人々は玉兔の泥人形を作り、それを鹿や鳳凰に乗せたり、鎧を着けたりし、また様々な働く人々の姿にしたり して記念したのです。 そして毎年旧暦の8月15日になると。どの家も美味しい青果や豆を供えてこの世に吉祥と幸福をもたらした玉兎に感謝したのです。そして人々は親しみを込めて玉兎のことを「兔児爺」と読んだのです。(翻訳:玉華)
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