2010年 7月 29日(木曜日) 18:39 |
重慶市政府は29日に、「8月15日から各派出所では、農村戸籍から都市部戸籍へ変更する申請の受付を開始し、戸籍制度改革を本格的にスタートする」と 発表しました。今回の戸籍制度の改革の実施によって、来年末までに重慶市では338万人が新たに都市部住民になります。
改革は期間を分けて進められます。第1期は来年末までで、主に農村部からの「農民工」と呼ばれる出稼ぎ労働者や、農村戸籍を持つ大学生と短大生の 戸籍を変更します。第2期は2012年から2020年までで、都市部戸籍を持つための条件をより緩和して、毎年80万から90万人の農村人口を受け入れる 計画です。これによって、2020年末までに都市部住民は毎年700万人ずつ増加します。
今回の戸籍改革について、重慶市の黄奇帆市長は「中国で実施される初の最大規模の改革である。『農民工』に都市部住民と同様の待遇を享受 してもらい、子供の教育や養老問題を抜本的に解決したい」とした上で、「今度の改革は、『農民工』の権益確保、内需の拡大、生産力の向上、資源の流動、都 市部の活性化などで、積極的な意義を持っている」と強調しました。
|