経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地域情報特集
東方通信社発行 学苑報
北京の物価がニューヨーク超え? |
2011年 7月 14日(木曜日) 16:37 | |||
米コンサルタント会社、ウィリアム・M・マーサー(William M. Mercer)が先日、2011年の「生活コスト」に関する調査報告を発表しました。 世界214都市を対象に、暮らし、家庭用品、レジャーなど生活の各方面を調査し、これらの都市を比較しています。北京は去年より4位低い第20位のランキングとなりましたが、中国大陸は生活コストが最も高い都市となり、ニューヨークの順位を超えました。 この報告はインターネット上で大きな反響を呼びました。報告の発表後、中国版ツィッター「微博」では次ような比較が数々転載されています。 「中国、月給5000元(6万1011円)、ケンタッキーを食べると30元(366円)、外食少なくとも100元(1220円)、リーバイスのジーンズを買うなら400元(4880円)、マイカーに3万元(36万6069円)しかも一番安い車種。米国、月給5000ドル(39万5225円)、ケンタッキーを食べると4ドル(316円)、外食なら40ドル(3163円)、リーバイスのジーンズ20ドル(1581円)、3万ドル(237万2250円)出せばBMWが買える。」 格差がもっとも大きいのは不動産価格です。アメリカの中小都市では200平米約40万ドル(3162万2000円)で、中産階級であれば7,8年程度で購入できます。一方、北京では30歳の副教授は60歳まで働いてやっと100平米の住宅を購入することができます。 ただし、中国の全ての物価が海外と比べて高いわけではありません。北京のタクシー、地下鉄などの交通費は比較的安く、また、アメリカでは税金、保険料、医療費、教育など、人件にかかわる費用が高くなっています。アメリカの不動産は安いと思われがちですが、購入後の住宅税が毎年6000ドル(47万4420円)から2万ドル(158万1400円)となっています。
|