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Home China Online CRI 中国初の1万トン級太陽光発電水素生成プロジェクトが稼働開始
中国初の1万トン級太陽光発電水素生成プロジェクトが稼働開始 印刷
2023年 7月 05日(水曜日) 19:16

中国の国有エネルギー大手の中国石油化工(シノペック)はこのほど、同社傘下の新疆ウイグル自治区クチャ水素プロジェクトが順調に稼働を開始したと発表しました。これは中国初の1万トン級太陽光発電水素生成プロジェクトで、年間の水素生成規模は2万トンに達します。

シノペックの関係者によりますと、生成された水素はパイプラインを通じてシノペックの新疆ウイグル自治区クチャにある塔河煉化工場に輸送され、既存の天然ガス化石エネルギーによる水素生成と置き換えられます。これにより、プロジェクトは水素の生成から利用までの一貫した全プロセスに成功したこととなり、これは中国が初めて1万トン級グリーン水素生成プロジェクトの全産業チェーンを実現したことを意味します。

新疆クチャグリーン水素プロジェクトは、新疆地区の豊富な太陽光資源を利用して発電し、グリーン水素を直接生成するもので、建設内容には主に太陽光発電、送変電ライン、水の電気分解による水素生成、水素貯蔵・輸送などが含まれ、水の電気分解による水素生成能力は年産2万トン、水素貯蔵能力は21万標準立方メートル、水素輸送能力は毎時2万8000標準立方メートルです。プロジェクトで使用される太陽光発電モジュール、電解槽、水素貯蔵タンク、水素輸送パイプラインなどの設備および材料はすべて国産化を実現しました。

グリーン水素は太陽光や風力などの再生可能エネルギーによる発電で直接生成され、生産過程で温室効果ガスはほぼ発生しません。このプロジェクトの実施により、年間48万5000トンの二酸化炭素排出量が削減できます。