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地域情報特集
東方通信社発行 学苑報
「5G+北斗」で屋内や地下でも正確な測位が可能に |
2023年 6月 05日(月曜日) 23:12 | |||
中国工業・情報化部はこのほど、一部の地方での5G+北斗地対空通信技術試験の実施申請を承認しました。この技術は地上と航空機の客室間に地対空の通信リンクを構築し、乗客が機内で無線LAN方式によりインターネットにアクセスできるようにするものです。これにより、5Gネットワークがカバーする次元空間がいっそう広がり、機内でインターネットにアクセスしたいという、航空便利用者のますます高まるニーズをいっそう満足させることが可能になります。 地上のネットワークである5Gと空のネットワークである北斗を融合させることで、おびただしい量の高精度・リアルタイムの地理的ビッグデータが提供されます。これまでは、衛星測位は電波強度が弱く、遮るものの影響を受けやすいといった環境要因による干渉で、屋内での測位が困難なことが世界各国にとって解決すべき課題でした。交通分野では、屋内外をシームレスにつなぐ北斗の測位・ナビゲーション技術が、トンネル内で衛星電波が届かないという問題を解決しました。
北京市内の景勝地・頤和園の昆明湖を航行する「5G+北斗」システム搭載の小型ボート
これまでは衛星電波が地下に届かなかったため、正確な測位ができず、トンネル内は監督管理上の死角となり、いざ事故が発生すると大きなトラブルになっていました。しかし、5G+北斗は問題の解決に新たな発想を提供しました。それはつまり、トンネル内には衛星電波は届かないものの、通信の電波は届くため、通信とナビゲーションの融合をすることで、トンネル内でも高精度な測位を可能にし、トンネルの通行効率を高め、トンネル内の事故発生頻度を下げ、トンネル事故がもたらす財産の損失を減らすことに役立つという考え方です。また、鉱山の掘削と積み込み、輸送、モニタリングなどにおける無人の遠隔操作、測量、農業機械操作の無人化、ドローンによる電力設備の巡回検査、高齢者福祉施設での応用なども期待されているということです。
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