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東方通信社発行 学苑報
中国経済「二重サイクル」のモデルを目指す |
2020年 8月 06日(木曜日) 09:58 | |||
中国共産党中央政治局はこのほど会議を開き、「国内の大循環を主体として、国内と国際の二重サイクルが相互に促進する、新しい発展枠組みの構築を加速させていく」と指示しました。 会議は、「当面の中国経済は依然として複雑で厳しい試練に晒され、多くの不確定性と不安定な要素に直面しており、多くの中長期的な課題を抱えている」と指摘しました。そのため、持久戦の角度から当面の情勢を見極めなければならないと求めています。 これについて、中央財経大学金融学院の張礼卿教授は、「市場メカニズムの働きにより、一国製品の需給バランスは主に国内市場で実現される。これと同時に、国際市場への参与はグローバル産業チェーンや国際貿易の利用によって、需給バランスの実現にもつながる」として、「主導的な役割を果たすのは内需である」と明らかにしました。 専門家によりますと、今年に入ってから、新型コロナのパンデミックによって世界経済が不況に陥り、一部の国家では保護貿易主義が台頭し、グローバル産業チェーンとサプライチェーンは大きな調整に迫られているということです。 張教授はさらに、「今回、党中央の打ち出した新しい発展枠組みには一つの明確なシグナルがある。それは中国の経済発展の戦略的重点は、輸出志向型から内需駆動へと急速に転換していることだ」との見方を示しました。 しかし、国内の大循環を主体とすることは、門を閉ざして鎖国的な運営を行うかという質問に対して、張教授は否定した上で、「むしろ内需の潜在力を発揮させることを通じて、国内市場と国際市場をより良く連結させ、国際・国内の2つの市場、2種類の資源をより良く利用することである」と述べました。
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