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東方通信社発行 学苑報
【CRI時評】「技術と市場の引き換え」を汚すな |
2018年 7月 13日(金曜日) 21:56 | |||
中米間の貿易摩擦が深刻化し拡大しつつあり、一段とエスカレートしています。中でも「技術と市場の引き換え」という中国の提案が米国に非難され、中国が悪者扱いされそうなため、この点をはっきりとさせる必要があります。 第一、 「技術と市場の引き換え」は、どの国も技術協力をしていく上で選択するものです。外部の資金や先進的な技術、マネジメント経験を導入し、国際的な生産体系や販売、サービスのネットワークに加わって発展を加速させることは、主に発展途上国が市場開放の初期段階で講じる一般的なメソッドです。技術の所有者から見て、開放的な姿勢で広く技術を活用させていくことは、技術的価値を最大限に広げ、革新的行動で十分な見返りを得るための必須ルートです。 この点について、日本と韓国は先例となっています。日本は産業発展や工業化プロセスで、欧米の先進的な技術を吸収した上で、工程や製造法も革新し、次第に製造強国となりました。また、韓国も欧米や日本などから先進技術を導入し、短期間で新興工業国へと躍進しました。「技術と市場の引き換え」について、中国だけを非難するのは事実上の二枚舌です。 第二、 この「技術と市場の引き換え」を行う際、中国は国際ルールを守っています。革新力を持続させるために知的財産権を保護しており、各国からも重要視されています。中国はこの点を十分に認識しており、法律や法規を改善して、知的財産権の保護を強化し、またそれをビジネス環境改善への重要な目安としています。 中国は、技術の進歩や産業を発展させていく中で、確かに米国との技術協力からかなりの利益を得ており、この点は尊重しています。一方米国も、国際ルールを守り知的財産権を保護するという中国側の努力を認めるべきです。さらに、こうした「引き換え」により双方に利益がもたらされることを認識すべきです。 中米両国は、40年あまりにわたる交流や協力で、国民同士の友情が深まり、互恵共栄の経済関係を築いてきました。今の貿易摩擦について双方は、人類の歴史や世界の安定、発展プロセスで大国が果たすべき国際的な責任をしっかりと見極め、意見の違いに客観的に対応し、衝突を抑える必要があります。これまで築いてきた両国間の良好な局面を崩さないようにすべきです。これこそ、両国民や世界、さらに人類の共同運命と文明の進歩に向けての責任のある行動です。
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