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東方通信社発行 学苑報
人民元は妥当な水準で基本的な安定を維持=中銀総裁 |
2018年 7月 04日(水曜日) 17:55 | |||
人民元の対ドル相場が連日下落を続けています。中国人民銀行(中央銀行)の総裁と副総裁は3日、「妥当な水準で基本的な安定を維持できると確信している。中国の外貨準備は水準が高く、ファンダメンタルズは安定的だ」と述べました。この意思表明は市場に安心材料を与え、人民元相場は大きく上昇に転じています。 今年に入ってから、人民元の対ドル相場は上昇しましたが、その後下落のトレンドを見せています。6月中旬からは急落の道に入っており、6月には3.3%下落し、1994年以来最大の下げ幅を記録しました。さらに人民元の対ドルの仲値は8日連続で調整されました。 これについて、中国外貨投資研究院の譚雅玲院長は、「まず、ドルの値上がりが関係している。それから、ホットマネーの投機的な売買も人民元の値下がりを激化させる一つの要因だ」と分析しました。 人民銀行の易綱総裁はインタビューを受け、「このほど、外貨市場に変動があったことを受け、状況に注目し続けている。中国経済はハイクオリティな発展段階に入っており、国際収支は安定し、クロスボーダーの資金流動はバランスが取れている。中国は市場供給と需要を基礎に、一連の通貨調整を参考にした為替制度を実施している。長年の経験が、この制度が効果的なものであり、実施を貫くべきだと証明している」と説明しました。 また、易総裁は「今後、穏やかな通貨政策を実施し、為替市場化改革を深め続けていく。経験と十分な政策を生かし、マクロの視点で慎重な調整を行い、人民元の安定を確保する方針だ」と述べました。
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