経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地域情報特集
東方通信社発行 学苑報
国慶節連休、海外旅行がブームに |
2016年 10月 04日(火曜日) 01:15 | |||
国慶節(建国記念日)連休の訪れと共に、観光市場もピークを迎えています。中国観光研究院の予測では「今年の連休期間中、旅行会社の取り扱い顧客数は延べ5億8900万人となり、前年同期を12%上回る」とされ、各旅行会社の実際の予約状況からは、中国国内の観光客が海外を目的地に選ぶ割合が高くなっていることがわかります。行き先としては、従来同様タイ、韓国、日本を選ぶ観光客が優勢で、観光客全体の70%を占めていますが、米国、ロシア、英国などを選択する人も増えてきており、40%から60%前後の伸び率を示しています。 国慶節連休に中国の人々が国内旅行ではなく海外旅行を選ぶ理由の一つに、国内旅行の費用が急騰する一方、海外旅行費用が安定していることが考えられます。 調査によりますと、円高が引き金となり、中国人観光客の「爆買い」に減速傾向が見られる代わりに、グルメ、温泉、紅葉狩り、日本文化体験などの着地型観光をメインとする傾向が見られつつある他、フリーツアー客の人数がパックツアー客を上回るとの予測が出ています。 また現在、中国人がノービザやアライバルビザで訪問可能な国や地域も57に上ることから、モロッコ、チュニジア、トンガなど新しくノービザ入国が認められた国を旅行する中国人観光客も前年同期比で30%から600%増となっています。 なお、中国国内での旅行については、雲南、四川、海南、浙江、北京、福建、広西、陝西、湖南、広東が人気の目的地となっており、家族旅行が多く見受けられます。連休終了後まもなく迎える中国の敬老の日に当たる重陽節の影響で、60歳以上のシルバー観光客の人数も大幅増加が見込まれています。
|