国連のネシルキー報道官は23日、「潘基文（パン・ギムン）事務総長が、今週中にシリア情勢に関する報告書を国連安保理に提出する予定だ」と発表しました。

ネシルキー報道官が、ニューヨークの国連本部での記者会見で述べたものです。ネシルキー報道官は「内戦が全面的に勃発し、周辺諸国にも影響を及ぼすだろうと、潘基文事務総長はシリア情勢に懸念を示している」と話し、国連監視団の配置作業がほぼ完了したことも明らかにしました。

また、ネシルキー報道官は「シリアの各方面は直ちに武力を停止し、アナン特使による6つの提案を実施しなければならない。今のところ、この目標はまだ達成されていない」と強調しました。

中国全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長が現地時間23日午後、スペインの首都・マドリードに到着し、スペイン公式訪問を始めました。スペイン下院（代議院）のポサーダ議長の招きに応じたもので、呉委員長のスペイン訪問は初めてです。

呉委員長は空港で声明を発表し、「国際情勢が複雑化し、グローバルな課題が深刻化する中、中国とスペインの両国関係を深めることは両国国民の共通の願いであり、世界平和、そして安定と発展にプラスとなる。双方の努力によって、今回の訪問は、両国の友情を深めるとともに、相互信頼と共通認識の拡大、協力の推進などで大きな成果を挙げるだろう。両国の戦略的パートナーシップにも新たな活力を注ぐものになる」と期待を寄せました。

訪問中、呉委員長はファン・カルロス1世国王、ラホイ首相、ポサーダ議長、スペイン上院（元老院）のピオ・ガルシーア議長らと会談し、両国関係や国会間の交流、共に関心の高い問題について、突っ込んだ意見交換を行う予定です。

中国の程国平外務次官は23日北京で、「ロシアのプーチン大統領は北京で開かれる上海協力機構加盟国元首理事会の第12回会議に出席する。エネルギー協力は中ロ首脳による公正式会談の主要議題の一つだ」と述べました。

これはこの日行われたブリーフィングで明らかにされたもので、程国平次官はその際「プーチン大統領の今回の訪中は、両国の全面的、かつ戦略的協力パートナーシップを後押しする歴史的な訪問となる。両国の元首は戦略的な意義を持つ重要プロジェクトにおける協力について幅広く意見を交換し、共通の認識に達するだろう。また、両国の関係機関は天然ガスパイプラインの敷設問題についても積極的な交渉を行っている。プーチン大統領の訪中に先立って、中ロエネルギー交渉に参加する両国の代表が、まもなく北京で8度目の交渉を行う」と述べました。

なお、上海協力機構加盟国元首理事会第12回会議は6月の6日と7日に北京で開かれます。

習近平国家副主席は22日北京で、「中国は終始戦略的角度からミャンマーとの関係を取り扱い、ミャンマーと共に『全面的、かつ戦略的協力パートナーシップの構築に関する共同声明』に定められた目標と任務を実行する」と述べました。

これは、テー・ウー総書記を団長とするミャンマー連邦連帯開発党代表団と会談した際に述べたもので、習近平副主席は「中国とミャンマーが政治的な相互信頼と友情を一段と強化し、互恵協力を拡大することは、両国および両国国民の根本的な利益に合致し、両国の共同の発展およびこの地域の繁栄と安定にプラスとなる。両国の執政党がチャンスを逃さず、交流と協力を密接にし、両国の友好関係が新たな時期により大きな進展を遂げるよう共同で推進していくことを希望する」と述べました。

これに対しテー・ウー総書記は、「ミャンマー側はこれからも対中友好政策を実施し、両国の伝統的な友好関係を推進していく。連邦連帯開発党は中国共産党の執政の成果を高く評価しており、国を治める経験について交流をおこない、両党間の協力を強化していきたいと考えている」と述べました。