フィリピンはこのほど、中国と領有権を争っている黄岩島に中国がコンクリートの構造物を設置したと発表しましたが、これに対して、中国外務省の洪磊報道官は4日、北京での記者会見で、「事実と違う」と述べ、否定しました。

フィリピン国防省は3日、黄岩島にコンクリート製のブロックが発見され、現場周辺では中国の艦艇が航行していたと発表しました。

これに対して、洪報道官は「フィリピン側の発表は事実と違う。黄岩島は中国固有の領土だ。当面の情勢に基づき、中国政府の公務船は黄岩島の周辺海域で正常な巡航を行い、黄岩島の主権とその海域の秩序を守っている。これは中国側の正当な権益であり、非難されるものではない」と述べました。

中国外務省は27日に内外メディアに対するブリーフィングを行い、習近平国家主席が、まもなくトルクメニスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギスの4カ国を訪問し、主要20カ国・地域（G20）第8回首脳会議や、上海協力機構加盟国首脳理事会第13回会議への出席を予定していることに関して記者の質問に答えました。

外務省の李保東次官は席上、「現在、世界経済の成長には原動力が不足しており、国際金融危機による深いレベルの矛盾と構造的問題が今も残っている。各方面はG20各加盟国が引き続き協力パートナーシップを構築し、マクロ経済政策協調を強化し、世界経済の回復を共に促進することを期待している。今回の会議のテーマは成長と雇用だ。習近平国家主席が会議に出席し、会議期間中にはBRICS諸国の首脳と非公式会合を行い、関連の国の首脳や国際組織の関係者と会談する」と述べました。

また李次官は、「中国は今回の会議でG20加盟国の協力パートナーの精神を示し、各側が責任感のあるマクロ経済政策を取り、協調と協力を強化すること、国際金融システムを改革し、IMF・国際通貨基金の割当改革に関する決定を実行し、新興市場と発展途上国の国際金融機関での代表制と発言権を増やすこと、自由で開放された、公平公正の国際貿易環境を構築し、ドーハラウンド交渉の成果を推進し『早期収穫』を実現すること、グローバルな発展問題の解決を推進し、発展途上国の発展を支援するシグナルを引き続き伝えること、G20のメカニズム建設を強化し、各加盟国の合理的関心事を尊重し、G20が世界経済の成長とグローバル経済のガバナンスのために貢献することを期待している」と述べました。

さらに李次官は、「中国はG20を含む国際社会と協力を強化し、世界経済の強く、持続可能なバランスのとれた成長を共に促進していきたい」と強調しました。

北京国際出版フォーラムが27日開幕し、中国が今後、電子出版市場のさらなる拡大を図っていくことが明らかにされました。

中国はコンテンツ作成や技術開発、基準制定、版権保護などで、海外の情報やインターネット、デジタル技術企業と、中国企業との協力を歓迎するということです。

2012年の中国電子出版産業の年間収入は、1935億4900万元にのぼり、前年比で40.47％増え、新聞・出版業の年間収入に占める割合は11.72％となっています。

国家新聞・出版・ラジオ・テレビ・映画総局は、電子出版産業促進において、内外企業の技術・情報協力を支援していくということです。

国家体育総局は27日に行われた記者会見で、第1回全国ロボット競技大会を黒竜江省ハルビン市で開催することを明らかにしました。開催期間は2014年8月7日から17日までで、国家体育総局と黒竜江省人民政府が共同で主催し、黒竜江省体育局と神州通信グループが実施します。

第1回全国ロボット競技大会は年齢別で5つのグループに分けられ、水中ロボット、陸上ロボットと空中ロボットという3つの項目で競います。全国各地から約70チーム、選手5000人余りが参加する予定です。