中国の四川省が29日に日本の東京で、「四川の発展チャンスを推薦・日本との産業協力強化」をテーマとする投資と貿易のシリーズイベント「天府四川･日本行（天府四川日本ウィーク）」を開催しました。四川省の甘霖副省長は「四川省は中国の資源、人口、経済の大省であり、西部の対外開放の重要な窓口でもある。巨大な発展のポテンシャルと協力の可能性を持っている。また日本と四川省は強い補完性を持っている。日本企業による四川省への投資を歓迎する」と今後の期待を語りました。

また今年9月には成都では、多くの日本企業を招いて『中国西部国際博覧会』が行われるということです。

日本貿易振興機構の横尾英博副理事長は、「四川省は急速に発展している。成都市は世界有数の経済誌『フォーブス』に『今後10年間で世界で最も発展が速い都市ランキング』の第1位に選ばれた。このチャンスをいかにつかむかが日本企業にとって極めて重要である」と語りました。

「天府四川･日本行（天府四川日本ウィーク）」は中日国交正常化40周年の記念イベントのひとつであり、「四川省経済文化総合展」、「新たな天府・新たな機会ー日本経済協力推進・プロジェクト調印式」、「四川省四季40景写真展」など、さまざまな交流活動が行われます。

2012年3月までに、四川省に投資した日本企業はあわせて324社で、累計投資額は26億ドル、双方の貿易額は51.5億ドルに上るということです。

中国財政省は29日、エコカー購入に関する補助金計画を発表し、新エネルギー車と省エネルギー車の産業化を促すため、中国政府は今年から、年間に10億元（125億円）から20億元（250億円）までの補助金を拠出することを明らかにしました。

この計画によりますと、中国は今年から、エコカーを普及させるために定めたテスト都市で、エコカー向けの停車料金や充電料金、道路の利用料金などへの補助金政策を実施し、公務での利用や物流、レンタカーなどの分野におけるエコカーの利用を拡大するとしています。また、全国の大中都市において、CO2排出削減に著しい効果があるエコバスの普及を進めます。さらに、エコカーの購入を奨励するための関連政策の実施を加速させるということです。

2011年年末の統計では中国のネット動画の利用者数は3.25億人に達し、総ネットユーザー数の63％を占めています。

現在、中国インターネットのデータ使用量の7割は音声と動画番組の視聴によるものとなっています。全国で、インターネット視聴サービスを開設している会社は617社で、インターネット視聴業務を専門にしている上場企業は5社あります

今年の1月から3月までの中国ネット視聴市場の広告収入は21億人民元（およそ262億円）で去年同期に比べ218％増加しました。

中国の習近平国家副主席は30日北京で、中国を訪問中のウルグアイのアルマグロ外相と会談しました。習副主席は、「中国とウルグアイとの互恵友好協力を一段と強化することは両国の根本的な利益に合致する。これこそ、両国政府の共通認識であり、両国民の共通の願いでもある」と指摘しました。

習副主席は、「中国はウルグアイと共に努力し、両国の政治信頼を強化すると共に、インフラ設備や工業、農業など各分野における実務協力を絶えず拡大していく。そして、両国の長期にわたる安定的な平等互恵の友好協力関係の持続的な発展を推進し、両国人民に幸福をもたらすつもりだ。

ここ数年、両国関係は急速に発展し、ハイレベル交流が頻繁に行われている。経済貿易も日増しに緊密になり、文化教育、科学技術、地方などの交流も充実し、世界と地域の問題でも良好な意思疎通と協力を保ってきた。中国は両国関係の絶え間ない発展に満足し、今後の両国の互恵かつ友好的な協力の発展を確信している」と述べました。

これに対し、アルマグロ外相は、「ウルグアイは、中国との関係発展を非常に重視しており、両国関係の発展が収めた積極的な進展に満足している。また、この数年の中国の発展が収めた成果に敬意を表し、中国が重大な外交問題の中で果たした積極的な役割を賞賛している。さらに、ウルグアイは、一貫して中国を重要な協力パトナーとみなしており、中国との互恵協力を固め、両国の友好協力関係を絶えず推進していきたい」と述べました。