各紙によればトヨタ自動車は8日、2013年3月期連結決算(米国会計基準)で、本業のもうけを示す営業利益が、北米やアジアでの好調な販売やコスト削減などを反映して前期比3.7倍の1兆3208億円を記録したと発表した。1兆円を超えたのは、リーマン・ショック以前の08年3月期以来5期ぶり。国内販売や輸出など国内事業の動向を示すトヨタ単体でも5期ぶりに営業黒字(2421億円)に転換した。
各紙によれば米国の資産運用会社MRIインターナショナルが日本の顧客から預かった資産を消失させた疑惑で、被害者救済に向けて結成されたMRI被害弁護団が8日、東京都内で記者会見し、米国在住のエドウィン・ヨシヒロ・フジナガ社長を詐欺容疑などで捜査当局に刑事告訴する意向を明らかにした。12日には都内で初の被害者説明会を開く。弁護団は、消費者問題に詳しい弁護士約50人が2日付で結成。米国の弁護士とも連携し、MRI社の資産流出を防ぐ措置を講じるという。
経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスが、会長兼最高経営責任者(CEO)に作田久男オムロン会長を招く人事を固めたことが8日、分かったと各紙が報じた。ルネサスは自動車向けマイコンの世界シェアで約4割を握っており、再建にはオムロンで自動車向け電子部品事業の強化を主導してきた作田氏の手腕が必要と判断したという。作田氏は6月20日付でオムロン会長を退く予定。2月に就任したばかりの鶴丸哲哉ルネサス社長は留任する。