中国交通銀行フランクフルト支店は8日、「交通銀行はすでに、フランクフルト支店の運営資金2億人民元の増資に成功した」と明らかにしました。中国の金融機関が国外での人民元建て増資を実現したのはこれが初めてです。

中国銀行業監督管理委員会の承認とドイツ金融監督管理局の認可を得て、交通銀行は6月に国外での人民元建て増資を行いました。今回の増資は人民元の国際化プロセスを推進することで重要な意義があり、中国金融機関の国外への投資にも新たなルートを提供したとされています。

交通銀行の関係者は、「今回の増資成功により、交通銀行海外支店の越境人民元業務の競争力が強くなる上、国内外の顧客により良質で総合的なサービスを提供できるようになるだろう」と述べています。

香港中国商会と中国中央テレビ局・CCTVの財経チャンネルは9日午前、北京で開いた共同記者会見で、「世界経済発展方式の転換と中国海外投資の新モデル」と題した第2回中国海外投資年次総会を、今年8月22日と23日の両日、香港国際会議展示センターで開催すると発表しました。

全国政協委員でもある香港中国商会の陳経緯主席はその中で、「中国の外貨準備高は3兆ドルを越えており、欧米諸国は中国からの投資を期待している」と述べた上で、「中国の海外投資の63%が香港で、または香港を通して完了したものである。中国海外投資年次総会は、政府が改革開放の新しい局面を切り開き、『中国企業の海外進出と海外企業の中国受け入れ』という新たな戦略を実施する上で重要な交流の場を提供できる」との考えを示しました。

今総会は、「中国の海外投資会社トップ100と関連指数―2012」と「最も優れた中国企業海外投資案件」を発表します。このほか、「中国企業向け海外市場の融資ルートとリスクの予防」や、「香港の優位を共有し海外市場を開拓する」、「両岸三地（中国大陸部・香港マカオ地区・台湾地区）間における相互投資と共同の海外投資」などのフォーラムも同時に開催されます。

投資総額300億元（およそ3750億円）を超える中国チベット文化観光創意園（クリエイティブ･パーク）の建設工事が8日にラサで始まり、着工セレモニーが行われました。この観光創意園はチベットの文化観光を代表するものになることが期待されています。

中国チベット文化観光創意園はラサ市の城関区に位置し、計画面積は800ヘクタールで、完成までには3年から5年を見込んでいます。同園は文化観光を主な産業として、民俗文化の紹介、民族手工芸品の生産や販売、娯楽、レジャー、商業貿易などが一体となった文化産業クラスター区を目指しています。

ラサ市の馬新明副市長は「中国チベット文化観光創意園が完成すれば、チベット文化観光業をおおいに推進し、チベット文化の特色を持ったブランドづくりや観光産業全体の向上にプラスになる」との将来への期待を示しました。

国家統計局が4日に発表したデータによりますと、この6月、中国の食品価格と非食品価格はいずれも低下しました。

これについて専門家は、6月の食品の平均価格は5月より低下し、非食品価格の上げ幅は前年同期より少し下がったとしています。

そして多くの機関は、6月の中国の消費者物価指数（CPI）の上げ幅は2.5％以下まで下がる可能性があり、これは中国の金融政策の実施にプラスとなると予測しました。