キリンホールディングスが26日発表した2011年の世界のビール消費量は、前年比3.8%増の約1億8878万キロ・リットルで、26年連続で増加したと各紙が報じた。アジアや中南米、アフリカなどの新興国の伸びが全体を引っ張った。日本は3.7%減の560.1万キロ・リットルで7年連続で減っており、国別では前年と同じ7位だった。高齢化や若者のビール離れが響いたとみられる。中国は10.7%増の4898.8万キロ・リットルで、9年連続の1位。2位は米国で、1.2%減の2386.1万キロ・リットルだった。
国土交通省が27日発表した11月の新設住宅着工戸数は、住宅市況の回復を背景に、前年同月比10.3%増の8万145戸となったと各紙が報じた。国交省は、住宅需要について「穏やかながら持ち直しの動きが続いている」と指摘した。内訳は、持ち家が9.2%増の2万8216戸、貸家が23.2%増の3万106戸、分譲住宅が2.4%増の2万1479戸といずれも3カ月連続の増加となった。東日本大震災の被災3県は復興需要が継続し、宮城県が約2.1倍となったほか、岩手県が90.0%増、福島県も43.9%増と高い伸びを示したという。
各紙によれば26日午前の東京外国為替市場の円相場は、安倍政権発足で日銀への金融緩和圧力が続くとの見方から円売り・ドル買いの動きが広がり、円相場は1ドル=85円台前半に下落した。85円台を付けるのは2011年4月11日以来約1年8カ月ぶり。午前11時現在は85円15~23銭と前日比36銭の円安・ドル高。