各紙によれば住友生命保険が、主力商品の大半の生命保険料を4月以降の契約分から2〜3%程度引き下げる方針を固めたことが10日分かった。金融庁が保険商品の運用利回り(予定利率)の目安となる標準利率を4月から引き下げるため、生保会社の多くは保険料引き上げの検討を進めている。住生は値下げに踏み切り、価格戦略で優位に立つことを狙う。住生が保険料を引き下げるのは、死亡や医療、介護などをセットにした終身保険や積立保険など。
中国の大気汚染が深刻化する中、愛知県豊橋市のメッシュ製造業「くればぁ」には、原因物質とされる微小粒子状物質に対応した「PM2.5フィルターマスク」の注文が殺到していると朝日新聞が報じた。PM2.5は粒子の直径が2.5マイクロメートル以下の汚染物質で、吸い込むと肺がんやぜんそくなどを引き起こすと言われる。同社ではエアコンの吹き出し口などに取り付けるメッシュ生地をマスクに縫い付け、2009年に商品化。メッシュの網目は0.1マイクロメートルほどで、PM2.5をほとんど通さないという。
財務省が8日発表した2012年の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支の黒字額は4兆7036億円と前年比50.8%減少したと各紙が報じた。黒字額は1990年の6兆4736億円を下回り、比較可能な85年以降で最少。世界経済の減速や円高などを背景に輸出が落ち込み、貿易収支が過去最大の赤字に陥ったことが響いた。
富士通は7日、国内外の従業員約5000人を削減すると発表したと各紙が報じた。国内では収益が悪化している半導体部門を中心に約3000人を減らし、海外ではドイツや英国の子会社の従業員ら約2000人削減する。労働組合と交渉したうえで2013年度内の実施を目指す。富士通は国内外に約17万人の従業員(派遣社員は含まず)を抱えている。