各紙によれば流通最大手イオンと大手商社の丸紅は27日、丸紅が保有するダイエーの発行済み株式の約29%のうち、約24%を約130億円でイオンに譲渡すると発表した。イオンは自ら保有する約20%と合わせ約44%を手中に収め、取締役の過半数を送りダイエーを子会社化。連結売上高6兆円超の巨大流通グループが誕生する。株式譲渡は、イオンが行うTOB(株式公開買い付け)に丸紅が応じる形で実施。
バッテリーの出火トラブルで運航を停止しているボーイング787について、アメリカのボーイング社は25日、バッテリーシステムを改良した機体の試験飛行を行ったと各紙が報じた。バッテリーシステムを改良した機体による試験飛行は、3月12日にFAA(アメリカ連邦航空局)が許可したことを受け、初めて行われたもの。シアトル郊外の空港から離陸して、2時間余り行われた今回の試験飛行は、機体の基本的な機能の検査が目的で、バッテリーシステムの検査のため、数日以内にもう一度、試験飛行を行う予定という。
トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)が敷地内に開校する企業内訓練校「トヨタ東日本学園」の開所式が27日、現地であったと各紙が報じた。東北の工業高の新卒者15人を含む30人が新年度、1期生として入校する。トヨタ東日本の白根武史社長は「人材育成の輪を地域に広め、東北のものづくり力で世界をリードしたい」と訓練校を通じた東北の自動車産業の振興に意欲を示した。企業内訓練校はトヨタ自動車グループでは9校目という。
関西電力グループと東燃ゼネラル石油は22日、和歌山県有田市に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設すると発表したと各紙が報じた。出力は約3万キロワットで、年間発電量は一般家庭9千世帯分の使用量に相当する。完成すれば、関電グループでは最大出力のメガソーラーとなる。2013年度中に着工、14年度の運転開始を目指す。東燃ゼネラル石油が所有する約45ヘクタールの遊休地を活用し、建設や運営は関電の子会社の関電エネルギーソリューションが行うという。