各紙によれば米ゼネラル・モーターズ(GM)とホンダは、燃料電池車(FCV)の普及のために必要とされる技術と燃料補充インフラの開発で向こう7年間にわたって協力することで合意した。両社は2日に合意内容を発表し、エミッション・フリー(二酸化炭素など有害物質を排出しない)のFCVをもっと一般に普及させるため、研究費と労力を分担すると述べた。共同事業のコストは公表されていない。FCVの1回の走行可能距離は最大400マイル(約640キロ)にも達すると伝えられている。今回の両社の提携発表によって、FCV技術を開発して手頃で入手可能な価格にするための突破口を見い出そうとする業界内の競争がさらに激しくなりそうだという。
各紙によればファーストリテイリングは2日、6月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が前年比20.5%増になったと発表した。天候に恵まれたことで夏物が好調に推移。2カ月連続のプラスで、今年3月の23.1%以来の高い伸びとなった。広報担当者によると、好天が続いたことで、インナー「エアリズム」などキャンペーン商品を中心に夏物商品の販売が好調だったという。既存店の客数は同26.4%増、客単価は同4.6%減だった。
大日本印刷が、任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」に、主に児童向けの電子書籍の配信を始めることが2日、分かったと各紙が報じた。3DS向けに開発した電子書籍の閲覧ソフトをインターネットで今秋から無料で提供し、童話などを読めるようにする。大日本印刷は、小中学生の利用者が多い3DSを活用することで児童書の販売が見込めると判断した。若い世代に電子書籍に接してもらい、同社が力を入れている電子書籍事業の市場拡大にもつなげる考えだという。
水産庁は2日、ウナギの養殖に使う稚魚(シラスウナギ)の仕入れ量や平均取引価格をまとめた。今季(昨年12月~今年5月)の仕入れ量は昨季より21%少ない12.6トン。内訳は国産が42%減の5.2トンと去年より21%減少、中国などからの輸入が同7%増の7.4トンだった。今季の取引価格は1キロあたり248万円と前年比15%高く、5年前の3倍以上に高騰した。近年、稚魚は資源の枯渇などにより不漁が続いている。稚魚の高騰を受け、活ウナギ相場も2011年の後半から上昇が目立ち始め、3年前と比べると2倍以上の水準になっているという。