各紙によれば交流ゲーム大手のグリーが14日発表した2013年6月期の連結決算は、純利益が225億円と前期比53%減った。年間配当は14円と前期実績から16円減らす。減益決算と減配は08年の上場以来初めて。収益の柱である交流ゲームの課金収入が減った。不採算ゲームからの撤退に絡む特別損失も計上した。売上高は4%減の1522億円となった。海外は米国を中心にゲーム課金収入を伸ばしたが、国内が低迷したという。広告宣伝費や人件費が増え、営業利益は486億円と41%減った。事業の選択と集中を進めるため、採算の見込めないゲームタイトルの運営・開発をとりやめた結果、98億円の減損損失を計上したのも響いたという。
弥生は15日、クラウドサービス「やよいの店舗経営 オンライン」の直販を開始したと各紙が報じた。今後は、従来の弥生PAP会員(パートナー会計事務所)を経由して申し込む方法に加えて、弥生ホームページから直接申し込んで利用を開始することが可能となった。やよいの店舗経営 オンラインは、理美容店、飲食店、小売店などの小規模事業者向けに提供される経営管理サービス。Webブラウザを用いて売上・経理等を管理できるだけでなく、天候による集客の違い、シーズン・イベントでの集客見込み、スタッフ別の売上管理など、売上アップや経費削減のヒントも提供される。初期費用は無料で、月額使用料は1ライセンス1,470円。
日本貿易振興機構(ジェトロ)が14日発表した2013年上期(1~6月期)の日中貿易(ドルベース)は、中国経済減速の影響で日本の輸出が614億ドルと前年同期比16.7減の大幅な落ち込みとなった。輸出減は2年連続。輸入と貿易総額は4年ぶりの減少となった。円安による中国製品の競争力低下などで、輸入は6.1%減の858億ドル。貿易総額も10.8%減の1472億ドルに落ち込んだ。輸出額から輸入額を引いた貿易収支の対中貿易赤字は1.4倍に増え、過去最大だったという。
各紙によれば九州電力は14日、石炭火力の苅田発電所新1号機(福岡県苅田町、出力36万キロワット)が自動停止したと発表した。冷却水として海水を取り入れる取水口にクラゲが大量に押し寄せ、クラゲや海藻などを除去する装置が故障し、取水が困難になったため。クラゲが原因の停止は新大分発電所で1997年7月と07年7月に発生しており、今回で3件目。そのほか豊前発電所(福岡県豊前市)で13年7月ごろ、除去装置の故障を防ぐため発電出力を抑制して取水量を抑える事例が7件発生しているという。