各紙によれば岐阜、愛知、長野県の商工会議所などでつくる「リニア中央新幹線を活かした地域活性化協議会」は11日、リニア中央新幹線の開業を見据えた地域づくりの骨子案を発表した。経済界の意見として今年度中に取りまとめ、国や関係機関に提案する。「地域活性化のグランドデザイン」と名付けられた骨子案では、都市部との時間的距離が短縮され、巨大地震の被害に遭う可能性が少ないなどの優位性を生かした取り組みが重要性だとしている。そのうえで、首都圏と中部圏のバックアップゾーンとなるための受け皿づくりや大学をはじめとした研究機関と連携した新産業の育成、リニア開業を見据えた地域製品の販路開拓などの具体化を求めている。
ダイハツ工業は11日、エンジン制御用のセンサーに不具合があるとし、軽自動車「エッセ」など89万1525台について国土交通省にリコールを届け出たと各紙が報じた。同社として過去最大の規模となる。エンジン回転数の高い運転を繰り返すと、エンジンのクランクシャフトの状態をモニターするセンサーが故障し、走行中にエンジンが停止したり、エンジンが始動できなくなるおそれがあるという。
経済産業省 資源エネルギー庁が11日に発表した石油価格調査(9日時点)によると、1リットル当たりのレギュラーガソリンの全国平均小売価格は、前週から0.7円値上がりして161.4円となったと各紙が報じた。値上がりは2週連続で、160円台は6週連続となる。都道府県別に見ると、値上がりは40都道府県、横ばいは4県、値下がりは3県。最も値段が高かったのは長崎県の167.0円で、次いで鹿児島県の166.6円、大分県の165.0円となった。
各紙によれば経営再建中のシャープ は11日、9月中に最大1500億円規模の公募増資に踏み切る方針を固めた。同時に合計200億円程度の第三者割当増資も実施する。複数の関係者によると、上半期以降の業績が順調に進むめどが立ち、増資の環境が整ったと判断した。週明けにも取締役会で決議して発表するという。