中国と南ヨーロッパ６ヵ国の農業協力円卓会議が13日、イタリアの首都ローマで開かれました。会議では、『中国と南ヨーロッパ６ヵ国の農業協力強化に関する共同コミュニケ』が可決され、回良玉副首相は席上、「中国は南ヨーロッパ６ヵ国と共に、公平、合理的、持続的かつ安定した国際農産物貿易秩序の確立に取り組んでいきたい」と述べました。

双方の協力を進めるため、回副首相は４つの提案を出しました。具体的には、協力の基礎を固め、協力メカニズムを利用して今後の協力の方向や重点を確定すること、貿易規模を拡大し、農産物貿易の潜在力を生かして消費者に多様な選択をもたらすこと、投資協力を促し多種多様な投資活動を進め、各国の企業が、より多くの貿易と投資のビジネスチャンスを探れるようにすることなどです。

今回の円卓会議には、中国のほかに、イタリア、ギリシャ、ポルトガル、スペインの農業相及びキプロスとマルタの農業次官補が代表団を率いて参加し、FAO・国連食糧農業機関、WEP・国連世界食糧計画、IFAD・国際農業開発基金などの国際機関も列席しました。

12日は旧暦巳年の正月3日です。広西チワン族自治区三江トン族自治県では、新春恒例、トン族大歌芸術祭が行われました。

この日、三江県各村から歌のチームが程陽村鼓楼前に集まり、トン族の愛唱歌を歌い、観光客の拍手を浴びました。イベントの最後には、地元の人たちと会場の国内外からの観光客が一緒にゲームをするなどして、盛り上がりました。

トン族の人にとって、歌は心を癒すものとされています。歌詞の内容は主に、自然や生活、労働、恋や友情を歌ったもので、三人以上になって、はじめて歌うことができます。鳥の鳴き声や水の流れる音など自然の音が歌の源です。

大歌と呼ばれる歌は、重要な祝日や遠方からの大切なお客さんを迎える時だけ、村のランドマークである鼓楼で歌われます。2009年、トン族の大歌はユネスコの世界無形文化遺産リストに登録されています。

貴州省で確認された二人のH5N1型鳥インフルエンザの感染者のうち、一人が死亡、一人が危篤状態になっています。

貴州省衛生庁によりますと、13日9時41分、鳥インフルエンザに感染した21歳の女性が死亡しました。死亡した女性は2日に発症し、病状が悪化してから貴州省人民病院に入院しました。10日に中国疾病対策センターの診断で、H5N1型鳥インフルエンザの感染が確認されました。

中国商務省の瀋丹陽報道官は13日、「米国務省が証拠を示さないまま、無責任に中国企業と個人に対する制裁を実施することは、これまで何度も繰り返してきた単独行動主義である。米国の行動は中国企業の利益を損ない、正常な国際貿易秩序を乱すと同時に、両国の貿易関係にもマイナスだ。中国はこれに断固反対する」と強調しました。

瀋報道官は更に「中国は国際貿易問題において、事実と国際規則に基づき処理するよう一貫して主張している」と述べた上で、米国に過ちを正し中米貿易の健全な発展に条件を作るよう求めました。

アメリカ国務省はこのほど、米国内拡散防止法や行政命令などに違反したとして中国の関連企業と中国公民に対し制裁を実施すると発表しています。